福本伸行先生の名作『最強伝説黒沢』はご存じでしょうか?
『誰からも好かれるさりげない気遣い』Blog
簡単にいえば未婚の中年独身者の土木作業員・黒沢が、人望を得るためにさまざまな騒動を起こし、そして巻き込まれていく人情劇です。

そしてこの本の1巻には、人望を得ようとするも、ことごとく空回りしてしまう黒沢の次の言葉が出てきます。

 

「俺のする善意は疎まれる。でも・・・俺には分からないんだ、押し付けがましくない親切というモノが・・・」

 

これは、マナーや気遣いの本質を考える上で非常に示唆的です。

基本的なマナー本や気遣いを解説する本に記されていることのほとんどが、「とりあえずこれだけやっておけばOK」「こうすれば相手は不快にならない」「こうすれば相手は自分のことをほめてくれる・好感をもってくれる」といったもの。

 

これらは見返りを求めた行為であることが、相手にもうすうす伝わっており、下心ゼロ、無償の愛とは言い難く、それは本当の意味で「気遣い」「気配り」なのかは疑問が残ってしまいます。

もちろん、「情けは人の為ならず」がこの世の常であるならば、あらゆる「気遣い」「気配り」は、結果的には見返りを求めた行為といえるでしょうが……。

 

そんな疑問に答えてくれる本が『誰からも好かれるさりげない気遣い』(菊地麻衣子)。

『誰からも好かれるさりげない気遣い』
そこで、この本の中に記されている「さりげない気遣いの特徴」をご紹介しましょう。(本記事用に一部抜粋、改編しています)。


『誰からも好かれるさりげない気遣い』Blog..
●さりげない気遣いの特徴

「誰も見ていなくてもいい」「気づかれなくてもいい」と割り切る

 もし、ワールドカップの試合会場でゴミ拾いをしている様子を、自分たちで写真を撮り、「日本人はこんなに気遣いができます!」とSNSで発信していたらどうだったでしょうか。

おそらく今回の報道ほどは取り上げられなかったでしょう。それどころか、「あざとい」という悪い印象を振りまくことになったかもしれません。

 

現在の日本においては「人が見ていない」状況のときの気遣いが弱っていると感じます。誰も見ていないお化粧室の個室内へのゴミの置きさりや、傘の盗難の増加も、「誰も見ていないからいいか」という気持ちの油断から来るものではないでしょうか。

 

人に見られているときだけ、気遣いをしようと思っても急にできるものではありません。それが「あざとい気遣い」か「自然な気遣い」かが表れてしまう分かれ道なのです。気づかれないかもしれないのに、誰も見ていないかもしれないのに、行っていることに人は感動するのです。

 

私も、後になってから「あのとき、気遣いをされていたんだ」と気づいて感動したことが何度もあります。

 

「気づかれないなら、意味がないじゃないか」と思われた方もいるかもしれません。

 

しかし、それは違います。その行動を自分自身が見ているのです。自分が見ていれば、自分で自分を認めてあげられるようになります。そして、その自分を律する姿勢こそが「品」となって、表に現れてくるのです。

 
●さりげない気遣いの特徴

相手や状況に合わせて最適解を考える 

気遣いとは相手が発しているシグナルによって変わるものです。マニュアルのような、すべての人への正解ではありません。

相手をよく観察し、相手が発しているシグナルによって対応を判断する必要があります。

一般的なマナー本には1つの正解しか書いてありませんが、気遣いとは相手が変われば対応の仕方も変わるもので、正解はありません。

たとえば、落ち込んだときに、放っておいてほしい人もいれば、話を聞いてほしい人もいます。そのときの正解は相手の状況を見ないとわからないものなのです。

何もしないことや、見て見ぬフリをすることが気遣いになることもあるでしょう。

しかし、気遣いをする目的が「人にほめられること」になってしまっている人の気遣いは、相手に「お節介」や「あざとさ」を感じさせてしまうことがあります。

落ち込んだときに、望んでいないのに、さもいい人のような顔をして皆の前で励ますことは、励ましているほうだけ満足している可能性があります。

本当の気遣いは相手がどうしてほしいかを察して行うもので、自己満足ではないのです。

 

●さりげない気遣いの特徴

気遣いをする対象者を選ばない

 人によって態度が違う人の気遣いは、差別をしているように見えてしまいます。現代の日本では自分よりも立場の高い人に対しては媚びへつらい、自分にとって利害関係のない人に対しては気遣いをしない人たちを見かけます。

 

自分たちが接待をしている人のタクシーを捕まえるためなら平気で横入りをする姿を見かけたときや、飲食店でVIPのお見送りのために、他のお客様が待たされている姿などを見ると心からがっかりします。誰に対しても、気を遣える人が粋であり、品のある人です。

『誰からも好かれるさりげない気遣い』
誰からも好かれるさりげない気遣い

(菊地麻衣子・著)

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