〜あなたの参謀になってくれる会計士・税理士の見つけ方〜

 
攻める経理_Blog


中小企業庁のデータで、中小企業の経営者の相談相手としてのダントツトップが会計士・税理士です。

税理士や会計士には「税金屋さん」というイメージがまだ強いと思いますが、決してそれだけではありません。節税して決算書を作って終わりではなく、税理士や会計士は「数字のプロ」として、社長が目指すゴールに向けて何が必要かというアドバイスができる立場にいます。単に面倒な経理の書類を間違いがないかどうか見てもらえばいい、というのではなく、「数字の得意な参謀役」なのです。「数字のプロ」なので、資料に記された数字を見れば、会社のことはいいことも悪いこともすべてわかってしまいます。

経営者にとって、月1回の面談日は、日頃雑務に追われがちな中で、「数字をすべて知っている応援団である参謀役」と一緒にじっくりと経営戦略・方針について相談することができる時間なのです。顧問税理士・会計士には全力で応援してもらいましょう。

その意味でも、顧問税理士・会計士とどんなことでも話せる関係を築くことは、とても重要です。今回は、『会社のお金を増やす 攻める経理』を上梓した税理士法人 町田パートナーズ 代表社員の町田孝治氏が、あなたの事業を拡大してくれる会計士・税理士の選び方についてお話しします。

 

■社長を憂鬱にさせる税理士・会計士

税理士交代をされ、初回の面談をしたあるお客様から「こんなにじっくり話を聞いてもらえるなんて!」と喜びの感想をいただいたことがありました。

そのお客様は、前に頼んでいた税理士とコミュニケーションが取りづらかったそうで、「以前は、税理士との面談が憂鬱だった」とまで言っていました。

どうやら以前の税理士は常に上から目線で、「また前回と同じ間違いをしています」「この前お願いした資料、まだできていないんですか」「こんなに利益が出ているのですから、もっと経費を使ってください」などと怒られてばかりだったそうです。月に一度、面談に向かうときはいつも「ああ、また今日も怒られるのか……」と足取りも重くなったという話でした。

これでは、社長のテンションが下がってしまい、前向きな気持ちで経営に取り組むエネルギーを奪ってしまいます。税理士の立場上、資料が揃っていないと困るのはわかります。しかし、「憂鬱だ」と社長に言われてしまい、コミュニケーションも取りにくくなってしまうというのでは問題です。

あなたは税理士や会計士とのコミュニケーションはうまく取れていますか?

「難しい専門用語がたくさん出てきて、本当はよくわからないけど、わかったふりをして聞いている」という社長も少なくないようです。

税理士・会計士を選ぶときのポイントはいくつかあります。「仕事ぶりが優秀である」「会社の業種に強い」「会社の近所にある」……。そして、「難しい経理の資料をシンプルにわかりやすく説明してくれる」というのも大事な要素です。

でも、最も重要なのが「コミュニケーションが取りやすい」かどうか、としても言いすぎではない、と私は考えています。

「社長を元気にする」ことを、面談での最も大きな目的と考えている弊社では、1時間の面談のうち半分以上はお客様の話をじっくり聞き、アドバイスする時間にあてています。経営上のアドバイスを行うためには、お客様が今どんなことを考え、何をやろうとしているのか、悩みは何か、ということを把握することが必要だと考えるからです。

特に初めての面談では、起業の経緯や5年後、10年後にどんな会社になっていたいかなど、社長の想いをしっかりとうかがうようにしています。すると、「よし、実現するために一緒に頑張ろう!」と意欲が湧いてきて、そのための具体的な道筋を、数字のプロとして一生懸命考え、提案することができます。

「夢」を顧問税理士・会計士について語れないとしたら、または顧問税理士・会計士も社長に聞かないとしたら、その関係は残念なものに私には見えます。

 

■相性のいい会計士・税理士の見つけ方

会う度に憂鬱になるのと、会った後元気になれるのと、経営にプラスに働くのはどちらでしょうか? コミュニケーションを軽視してはいけません。

人間同士のことなので相性もあると思いますが、コミュニケーションが取りやすいかどうかは、たとえば税理士や会計士のホームページなども参考になると思います。

デザインやプロフィール写真などから、「この人は自分と合いそう」というイメージをつかみやすいので、チェックしてみることをおすすめします。

また、少し横道にそれますが、税理士も会計士も「士業」と呼ばれる、国家資格がないとできない仕事です。資格取得にあたっては、税理士が税法中心の試験科目であるのに対し、会計士は幅広い会計や財務の勉強が必要になります。また、会計監査は会計士にしか許可されていません。会計士も税理士登録をすれば税理士として仕事ができるので、税金についてのアドバイスをしたり、税務や会計の書類を作ったりと、名前は違っていても実際はほとんど同じような仕事をしていることが多いと言えます。

でも、税理士であっても税金だけでなく、コンサルティングに優れている人もいます。一方、会計士であっても、「頼まれているのは、税金関係だから」と税金についてのみ、黙々と任務を遂行される人もいるでしょう。

つまり、「税理士か、会計士か」ということではなく、ここでも重要なのは、いかにコミュニケーションを取れる相手であるか、ということ。重視すべきは、相手とあなたとの相性ということなのです。

 

■古いパソコンやソフトを使い続けている税理士・会計士は多い

もう1つ、非常に重要なことがあります。

これからの時代、税理士や会計士を選ぶときに大事なのは「新しいテクノロジーに強いかどうか」という点です。残念ながら、会計業界はかなり保守的で、新しいテクノロジーの導入という点では、それほど進んでいるとはいえません。

今の時代、会計ソフトを使っていない会計事務所はさすがにないと思いますが、バージョンアップしていないままだったり、機能を使いこなせていないというケースがよくあります。情報不足で新しい便利なテクノロジーについて知らないのです。税理士や会計士の中には「慣れているから」といまだに古いパソコンやソフトを使い続けている人たちがめずらしくありません。

それは、おそらく税理士・会計士に、前述した「均質採択」が高い人が多いからではないかと思います。「今うまくいっているのだから、新しく変える必要はない」という心理状態になりやすいのです。たしかに、パソコンやソフトを新しいものにすれば、費用もかかりますし、使い方に慣れるまで多少の時間は必要です。それを「面倒だ」「このままでいい」と感じてしまうのでしょう。

現時点ではいくら高いクオリティで作業ができていても、そのやり方でずっと大丈夫とは限りません。今、そろばんと手書きの税理士や会計士がいたら、さすがに「大丈夫かな?」と心配になるでしょう。

時代は先へ先へと進んでいきます。古いパソコンやソフトでは、新しいテクノロジーに対応できません。クラウド会計やネットバンキング、AI活用も含め、便利な道具やテクノロジーを使っていくことがやはり必要なのです。

 

 

『会社のお金を増やす 攻める経理』

会社のお金を増やす 攻める経理

(町田孝治・著)

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