『女子の心は、なぜ、しんどい?』Blog

恥ずかしながら、そしてほとんど興味がないのですが(ファンの方はごめんなさい)、先日、アイドルグループの欅坂46の不動のセンター平手友梨奈さんが、グループを脱退したというYahooニュースが目に飛び込んでしまいました。

「卒業」ではなく、「脱退」と表明したところに闇を感じる人が多いそうで、平手さんがグループの中で孤立していたのではないか、という報道があります。

私の人生に1ミリも影響しない出来事ですが、ファンだけではなく、一般女性にとっては無視できない話題かもしれません。

というのも、「いかに女性グループの輪から抜け出すか」というのは、女性特有の悩みとして「あるある」と言われているからです。

そこで、心理ケアサービスを提供する「ヒカリラボ」を運営する清水あやこさんの著書『女子の心は、なぜ、しんど?』から、「女性グループの輪から抜け出す方法」を一部抜粋して転載します(本記事用に編集部で一部改編)。

 


 

【悩み】

Sさんは保育園ママのグループが苦手です。このグループの話題はあからさまな悪口を言うわけではありませんが、どうでもいいような他人の噂話や自慢話がメイン。他にも、お互いに子育てのアドバイスをしたりするのですが、家庭のことにズケズケと口出しされているような気がしてイライラします。できればグループから抜けたいと思っているのですが、子ども同士の仲を考えるとどうしたらいいのかがわかりません。

 

【回答】

Sさんのママ友のように、他人の噂話を延々と続けたり、プライベートなことをズケズケ聞いてきてお節介を焼いてくる人というのがいます。

このようなデリカシーを欠いた行動をとる背景には、相手に対して「なんでも言っていい」「なんでも聞いていい」「私がよい情報を教えてあげなければ」という考えがあります。「〇〇さんは最近△△したらしい」「あそこの家、○○らしいわよ」「最近話題の〇〇に行ってみたらすごくよかった」など、話題がとても評価的です。

一体彼女たちは、何が楽しくてそんなことを言うのでしょう?

「仮想的有能感」という少し難しい概念があるのですが、これを理解するとSさんのママ友のようなやっかいな人の思考回路が少しは見えてきます。

仮想的有能感とは、「自己の直接的なポジティブ経験に関係なく、他者の能力を批判的に評価する傾向に付随して習慣的に生じる有能さの感覚」と定義されています。

簡単に言えば、「自分のことを棚に上げて、他人を批判的に評価することで生じる自分は有能である」という感覚です。

Sさんのママ友は、あらゆることに対して批判的な意見を言い、上からアドバイスをすることで有能感に浸っているのでしょう。それで心を満たすという共通した目的がある人同士のグループは結束力が強いでしょうが、その中に紛れ込んでしまったSさんのような人にとってはたまったものではありません。

一緒にいると気分がよくないので、できるだけ距離をおきたいと思っても、一度そのグループに入ってしまっていたら、どうしたらよいかなかなかわからないもの。しかもご近所だったり、子どもが通っている幼稚園や学校が同じだったりすると物理的な距離もとりづらいので、ストレスは相当なものになるはずです。

ここで発生している女性のゆがんだ感情と認知は以下の2つになります。

 

/佑魴ってはいけない

∩蠎蠅坊われたら最悪の事態になる

 

どうすればそれぞれのゆがみを整えることができるでしょうか?

 

/佑魴ってはいけない――ゆがみを整える

 

私たちは幼少のときから「人を嫌ってはいけない」「差別はよくない」といった教条的な言葉が刻み込まれてきました。決して間違ったことを言っているわけではないぶん、簡単には手放せないものです。

しかし、嫌いなものは嫌いなので仕方がないのです。よく会う人だと、「まあ、良いところもあるよね」と自分を納得させてしまうことがありますが、どんな嫌な人にも良いところぐらいはあります。過大評価しないように気をつけましょう。

まずは「『人を嫌ってはいけない』という思い込みを持っている自分」を認識することが、ゆがみを整えるための第一歩です。そのうえで、「やっぱり仲良くしたい」と思うのであればそうすればいいし、「どう考えても嫌い」と思うのであれば、「仲良くする必要なんてなかったんだ」と気持ちを新たにしましょう。どっちつかずの曖昧な状況を継続して心の澱を溜め込んでいくよりも、このように明確に整理することで、心はだいぶ軽くなります。

とはいえ、わざわざ関係性を険悪にする必要はありません。

表面上は愛想よく見せつつも、心の中では一線を引き、いつの間にかフェードアウトしていくのがスマートな女性の振る舞いというものです。

 

相手を壊れたラジオだと思え

アドバイスボスママのおせっかいや自慢話に対して「またあんなこと言って!」といちいちイライラしていてはエネルギーを消耗するばかり。心の中で「あなたは間違っている!」なんて突っ込んでいてもらちがあきません。

相手の言葉を意見ではなく「音」として流すのです。相手を壊れたラジオくらいに考え、何を言われても、「この人はこういう人なんだ」「こういうネガティブな循環の中で生きている人なんだ」と、適当に相槌を打って聞き流す。

対症療法にならざるを得ないのは否めませんが、少なくとも意識をできるだけ逸らせば、被るストレスが減ることは確かです。適当にあしらうこともよしとしましょう。

 

必要な用件でしか関わらないようにする

先のアドバイスは心理的な距離について解説しましたが、物理的な距離についても意識することが大切です。どこまで付き合わないといけないかを吟味して、付き合わなくていいところは離れます。

たとえば子どもの友だち関係に影響がないように、他のママたちと仲が悪くなることは避けたほうがいいかもしれません。毎回おしゃべりに参加するのはやめ、「ちょっと今、実家のことが忙しくて」「在宅で〇〇を始めたの」などのもっともらしい言い訳を使って、3回に1回は断る、長居しても30分までとするなど、他のことに支障が出ないラインを見極めて少しずつ実施してください。

 

∩蠎蠅坊われたら最悪の事態になる――ゆがみを整える

 

仮に心理的、物理的距離を置くことで失敗したらどうすべきか? もし、冷静さを欠くくらいパニックになったら、あなたの感情や認知のゆがみはまだ整っていません。

仮に嫌われたりしてもそれが、どの程度将来に影響を与えるかもイメージしてみましょう。

10年後も同じことで悩んでいると思いますか?

ママ友であれば子どものクラス替えや進学で環境はガラッと変わります。仮に今嫌われたりしても、いずれ接点自体がなくなってしまうことを考えれば、嫌われることを過度に恐れる必要はありません。

そもそも、ゆがみが整っていれば、「苦手な人に好かれないことはむしろラッキー」と考えます。相手は苦手な人です。嫌い合っていても本来なんの問題もありません。

今、悩みの渦中にいる人は「そんなこと言われなくてもわかっている。わかっているけどできないから苦しいんだ」と思っているかもしれません。非常に呑気なアドバイスに聞こえると。しかし相手はいずれ疎遠になるママ友です。難しく考えすぎずゲーム感覚でかわしていきましょう。暗中模索の中では、まずは一歩、あるいは1ミリだけでも行動や考え方を変えることが、耐え難い現状を打ち砕く楔となるのです。



『女子の心は、なぜ、しんどい?』
『女子の心は、なぜ、しんどい?』

(清水あやこ・著)

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