まえがき より

一般的に「グラフィックレコーディング」とは、
会議などにおいて議論をホワイトボードなどに可視化して記録する
ファシリテーターのスキルのことをいいます。

しかし、それはグラフィックレコードの一側面しか見ていない、
非常にもったいない解釈です。

グラフィックレコードは主に「見える化する」「記録する」
というインプットの側面が強調されていますが、
そのスキルを使ったアウトプットという特徴が過小評価されているからです。

ただ記録するだけであれば、ホワイトボードに箇条書きしたり、
議事録でも十分その役割を果たすことができます。

しかし、グラフィックレコードは、
出席するメンバーの意見を可視化することで、
参加意識を高め、より早く、誰もが理解・納得しやすい結論を
導き出すアウトプットの技術でもあるのです。

つまり、考えを整理する技術(インプット)と伝える技術(アウトプット)の
両面の特徴を持ち、相互理解を正しく深め合うことができるのが
グラフィックレコードなのです。

つまり、グラフィックレコードのスキルは
会議のみで発揮されるものではありません。

わかりやすいのは1 対1 のブレインストーミングの場面。

ノートを開いてお互いの意見を見える化することによって、
正しい相互理解が深まり、生産的で活発な議論を生み出します。

そして見える化する技術を
企画書やプレゼンテーション資料に応用することもできますし、
自分の頭の中にあるもやもやとした言葉にできない思考を
具現化できるようにもなります。


絵心がなくても大丈夫!


そうは言っても、そもそもグラフや表、イラストを描くこと自体に
苦手意識を持っている人にとっては、本当に自分に描けるのだろうか? 
と、その効果に期待を寄せる以前に、まずは不安が先立つはず。

グラフィックレコードがブームになっていることもあり、
関連書籍も数多く出はじめています。

それを開くとプロが描いた色鮮やかでキレイなイラストが満載です。

あこがれはするものの、「とてもじゃないが自分には無理」
と感じてしまう人は多いのではないでしょうか。

しかし、普段のビジネスや生活の中で、
高いクオリティのイラストは必要ありません。
むしろ、キレイに描くことが目的化していることの弊害を
感じることさえあります。

第3部で詳しくお伝えしますが、○△□の3つの形さえ描ければ、
あらゆるイラストを描くことだってできます。
図やイラストもちょっとしたコツやパターンを覚えるだけで
見違えるほど上達するので、どんどん楽しくなっていくことでしょう。



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『考えを整理する・伝える技術 グラフィックレコード』
(渡邉 俊博・著)

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