無意識の習慣を変える「身口意一致」の技術

― 身口意が整うと、無意識が味方になる

改めて身口意についてお伝えしていきます。

密教の中心的教義に
「身口意の一致で宝の蔵は開かれる」
というものがあります。

密教行者は、三密修行と呼ばれる修行を行い、
これは人の愚かさの身口意である三業を、
仏の知恵の身口意である三密に変えるために行うもので、
自身の無意識を味方にする技術です。

・身……やっていること(行動)
・口……言っていること(言葉・思考)
・意……思っていること(心・意識・フォーカス)

空海はこの3つを一致させることで、
あらゆる願いは成就すると言っています。

何かの思いや願いが叶わないということは、
身口意が一致していないのです。

口では成功してお金持ちになりたいと言いながら(口)、
心の中では諦め(意)、
ギャンブルで散財している(身)。

口ではダイエットすると言いながら(口)、
ダイエットは辛くて嫌だと思い(意)、
食べてしまっている(身)。

口では幸せになりたいと言いながら(口)、
心の奥では「自分は幸せになれない」と思い(意)、
そのための行動をしない(身)。

このように、物事がうまくいかない原因は、
やっていること、言っていること、
思っていることがてんでバラバラなのです。

密教の行者は、
手に印を結び(身)
口にマントラを唱え(口)
心に仏を描く(意)
という3つを同時に行うことで、
身口意を一致させることを日々意識しています。

これを三密修行といいます。

ここまで読んで、
「それじゃあ私も、身口意を一致させなきゃ」
と思うかもしれませんが、そう簡単ではありません。

頭でわかってできるのであれば、
日々の三密修行やその他の苦行など必要なくなってしまいます。

なぜ、身口意は一致させるのが難しいのか?

それは、身も口も意も、
無意識に動かされているからです。

意識的にやっている行動は微々たるもので、
ほとんどが無意識の習慣になっています
(口癖や行動パターンなど)。

繰り返し反復した思考や言葉、
行動は無意識のプログラムによるものなので、
思い通りにコントロールすることは容易ではありません。

この無意識に現れる身口意を意識的に一致させるために、
行者は厳しい修行をしているといっても過言ではないのです。


まずは自分の身口意の癖を捉える

自分の身口意を整えるためには、
まずは自分の無意識を捉える必要があります。

自分が普段、何を思い、何を口にし、
どのような行動をしているかを、
正しく捉え見ていくことが重要です。

常日頃できる身口意を捉える方法は、
日々自分の身口意を記録していくことです。

たとえば、一日の終わりに振り返りの時間を取り、
時系列もしくはインパクトのあった順番に、
今日何を思ったのか、
どんな行動をしていたのかを記録してみてください。

身→意(やったこと→それはなぜやろうと思ったのか)
口→意(口にしたこと・話したこと→そのとき何を思っていたのか、感情はどうだったか)
意→身(感情やフォーカスしていたこと→そこでどんな行動をしたのか)

これらを記録してみましょう。

可能であれば、その都度、
小さなことでもいいので書き出してみてください。

繰り返し行っているものが自分の特徴として捉えやすく、
頻度の多いものほど、無意識の習慣になっているものです。

まずはそれを把握しましょう。


ゴルフで身口意が見えてくる

もうひとつオススメなのが、
何か心身を一致させる必要があるスポーツなどに
取り組んでみることです。

武道や舞踊などでもいいかもしれません。

あまり激しいものではなく、
ある程度の繊細さが要求されるもののほうが、
身口意の動かし方をわかりやすく体感できるでしょう。

僕はコンサルティングの一環として、
セミナー受講生の方々とゴルフをしたりします。

その理由は、ゴルフをやっていると、
本人の身口意がよく現れるからです。

得たい結果、ボールを落とそうと狙っている地点が「意」
しようとしているスウィングが「口」
実際に行ったスウィングが「身」

身口意の「口」は、
言葉にしていることだけではなく、
自分の思考も含まれます。

ですから、
自分が「しようとしているスウィング(口)」と、
実際に「やっているスウィング(身)」のギャップは
見事に結果に現れます。

そもそもしようとしているスイングが間違っている場合もあれば、
しようとしたことがうまく身体に伝わっていない場合もあります。

無意識はスウィング以外でも、
コースを回っている間にもよく現れます。

誰も急がせてないのに一人で勝手に焦ってしまう人や、
何もしていなくても「ごめんなさい、ごめんなさい」や
「すみません」が口癖になっている人もいます。

このように、わかりやすく無意識のパターンが現れるのです。

繰り返しや、同じ言葉の頻度が多いということは、
無意識下に深く根づいているということがよくわかります。

そこで僕が
「氣づいていますか? 今この間に3回謝りましたよ」
とお伝えすると、「ハッ」とした顔をして驚かれます。

そうやってゴルフをすることでも、
日常に隠れている自分の無意識の癖を捉えていくことができます。

体を動かすことが苦手な方は、
先にご紹介した自分で記録していく方法や、

家族や友達に
「私がいつもやっていることや言っている癖ってどんなのがあるかなぁ?」
と聞いてみるのもいいでしょう。

まずは自分の身口意がどうなっているか、
意識し、捉えようとしてみてください。
自分を変える「身口意」の法則
 『自分を変える「身口意」の法則』
(種市勝覺・著)

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