生物界は「残念なオス」だらけ!?

男女の役割が激変する日本の社会

私は、過去二十数年間、
毎年1回ニューギニアを訪れていました。

多くのニューギニア人と接触しているうちに、
彼らが属している社会が
私たち日本人の構成している社会と
大きく異なっていることに気がつきました。

彼らは狩猟採集社会に属しています。

狩猟採集によって得た食糧は、
部族全員に平等に配られ、
平和な社会が維持されていました。

男性も女性も生きるために良好な環境が
部族全体に行きわたっていたのです。

狩猟採集社会から農耕社会を通じて
男女の役割はきれいに分かれていました。

男は一家の長であり、男の言葉がその家での法律でした。

家族を外部の脅威から守り、
必要なものを与えるのが男の役割でした。

一方、女性は子どもを育て、
家庭の生活を守る役目をずっと続けてきました。

それに比べて、
私たちが住んでいる現代の日本社会は、
とても生きづらい社会になっていることに私は気がつきました。

狩猟採集社会から農耕社会に移行した結果、
平等はなくなり、貧富の差が出てきたのです。

そればかりではありません。
男女の役割も大きく変化してきました。
 
特に男性は、今の時代に生き続けることが大変になってきたのです。


なぜ、男は自殺率が高いのか?

20世紀に入り、
先進国では男女の不平等について問題視し、
議論を重ねて解消に向けて
少しずつ歩み始めているとされています。

そんな中、2015年のデータですが、
1960年以降で女性の自殺率は34%減っているのに対し、
男性の自殺率は逆に16%増加しているという統計が出ています。

男女の不平等をなくすために始まったフェミニズム運動は、
台所に縛りつけられていた女性の鎖を断ち切りました。

その結果、先進国では女性の大半が、
望むと望まないとにかかわらず仕事をするようになりました。

女性は子どもを産み、育て、
今まで男が担っていた仕事も受け持つようになったのです。

現代のイギリスでは、5世帯に1世帯は
父親のいない母子家庭だとされています。

このような状態は、女性にとって
生きづらい社会ではないかと思われる人が
多いと思いますが、実際には逆です。

どちらかというと、
男性のほうが生きづらい世の中なのです。

子どもさえつくれば、女性にとって
男性はもう不要という状態だからです。

もしかするとこれが、
男性の自殺率増加の原因になっているのかもしれません。

私たちがこれまでつくってきた文明は、
便利さ、快適さを達成しました。

私たち日本人は、
その文明の中にどっぷりと浸かり、
ひたすら豊かさを享受してきました。

しかしそれは、私たちの心や身体を
少しずつ蝕んでいったのです。

現代では男も女も生きづらい社会になってしまいました。

環境汚染によってダイオキシンのような環境ホルモンが放出され、
男性の女性化が起こったり、ストレスや活性酸素を多く浴びる生活で、
男性も女性も非常に弱い生き物になっています。

男女ともども性欲を失い、
子どもを産もうとする意欲がなくなり、
そのストレスのためか
異性間のトラブルも世界各地で増えてきました。

現代において、私たちの生存を脅かしているものは、
実は私たちがつくり上げてきた「文明」そのもの。

私たちに今必要なのは、
自然の中にいる生物の生き方を
もう一度振り返ることなのです。
残念な「オス」という生き物
 
『残念な「オス」という生き物』
(藤田紘一郎・著)

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