「仕事をしないことも仕事」だと、きっぱり割り切る。

私は経営者という面もあるので、
最近、特に人を育てることに力を注いでいます。

管理職にある人は、その部下を。

ベテラン社員なら、後輩を育てるということは、
会社にとっていい影響を与えます。

だからこそ、教育ができる人は、貴重な存在です。

人に経験をさせて、教える、
ということは大きな価値があります。

後々、あなたと同じような質の仕事を、
教えられた人はできるようになるからです。

私自身、自分でやったほうが早いかな、
というような仕事はあります。

しかし、それを自分でやってしまうと、人が育ちません。

だから、あえて自分でやらないで見守りながら、
その中で十分にできなかったことを、
手伝って完成させてあげるように心がけています。

50代になると、見守るということも仕事になり、
自分で何でもかんでも手を出すことがいいことではなくなるのです。

私の医院には、右腕というべき副院長がいます。

副院長にはできるだけ、
私の仕事を任せる機会をつくるようにしています。

少しずつですが、私が院長室に控えていて、
副院長が私のやるべき仕事をする機会が増えてきました。

いつもやる仕事を任せて院長室にいるときには、
少しだけ後ろめたい気持ちになることもありますが、
そこは「仕事をしないことも仕事」と考えて、
割り切るようにしました。

仕事の機会をつくってあげて、経験を積んでもらう。

その分、空いた時間で
「自分にできることはなんだろう」
と考えるようにしています。

人を見守るときに大切なことがあります。

それは、怒らないことです。

怒ることから生まれる価値は、あまりありません。

時には、怒ったほうがいいかな、
と思うようなことも発生します。

しかし、そこは経験を積んでもらうためにも、
私は怒ることをしません。

問題を指摘し、
そこからどう動けばいいのかを一度本人に考えてもらい、
それから助言してあげるようにしています。

怒られて成長するのも、
ほめられて成長するのも、
指摘されながら課題を持って成長するのも、
ゴールは成長するという点で同じです。

ゴールが同じなら、怒らなかったら成長できない
という発想も間違いだと思いますし、
ほめたら成長できないということも間違いです。

相手の立場に立ったときに、
どういうふうにされたら
「頑張ろう」と思うだろうかと考えると、
怒られたときは萎縮してしまうし、
ほめられたときはやる気が出ます。

たとえば、
ひとつほめて2つ怒られながら指導されるよりも、
2つほめてひとつ怒られながら指導されたほうが、
モチベーションは高まるはずです。

あまり人に仕事を頼まないという人も多いようですが、
自分の成長につながる仕事を任された人は
嫌な気持ちにはならないものです。

任された本人の能力を高め、
経験になることをお願いすると、人は感謝してくれます。

自分でやらない−−。

人に経験を積ませてあげるということも、
50代には大切な仕事なのです。
50代からのちょっとエゴな生き方
 『50代からのちょっとエゴな生き方』
(井上裕之・著)

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