こんにちは
編集部のイナガワです。

さまざまなドラマを繰り広げている
平成最後の今年の100回大会、甲子園。

地方大会で秋の全国大会を優勝した
王者・明徳義塾高校を破り、
甲子園では、1回戦で山梨学院高校との死闘の打ち合いを
14対12で勝利。

2回戦では2回に7得点のビッグイニングを生み出し、
慶応義塾高校を12対6で撃破した高知商業高校。


高知商ペナント写真


実は快進撃のウラに、隠された秘密があったのです。


それは「予祝(よしゅく)トレ」


予祝とは、
未来を先に喜び、先に祝ってしまうことで
その現実を引き寄せるという日本古来の夢実現法。

たとえば、日本人が昔から行っているお花見は、
桜の花びらをお米に見立て、
その下で祝杯をあげて、秋の豊作を先に祝ってしまう儀式で、
日本人はすでに予祝をしていました。


高知商業は、この予祝をイメージトレーニングに取り入れていたのです。


梶原部長は、
「伝統校で過去にとらわれていた。12年出ていない。
何か違うことをしよう」と、
今年の5月から「予祝」をトレーニングに取り入れました。

今年、創立100年の高知商業は、いい選手がそろっていて、
「創立100年、100回大会の甲子園出場を」と、
地元の人たちの期待も高かったそう。
しかし、高知県には明徳義塾がいる。
普通のことをしては勝てないと、「予祝トレ」に踏み切ったのです。


実は、選手たちはいい意味でやんちゃな子どもたちが多く、
上田監督に「本気で、楽しんで、野球がしたい」と、
全員で直談判していたのです。

高校野球では監督は絶対的存在です。
監督に物申すことは、まずあり得ない世界です。
しかし、上田監督はやんちゃな選手たちの性格を見抜き、
彼らの希望を受け入れました。


上田監督と梶原部長は、
もともと中学校の軟式野球部の監督として活躍してきた
お互いの気心が知れた仲で、
上田監督は、子どもたちのメンタル指導を梶原部長に任せました。


そして、「予祝トレ」が始まりました。

「予祝トレ」は、今を喜びで満たし、
先に未来の姿を祝うイメージトレーニングです。

選手たちは、練習前に幸せな気持ちで満たすことで、
ワクワクしながら練習を開始します。

それを繰り返すことにより、
行動も習慣も変わってきます。
たとえピンチでも、それを喜びのイメージに変え、
勝った姿を現実に引き寄せていくのです。


このメンタルトレーニングを指導したのが、
居酒屋てっぺんの創業者、大嶋啓介氏。

大嶋氏は、各地の高校野球部で
予祝トレーニングを指導していて、
これまで15校を甲子園出場に導いています。

そして、『前祝いの法則』(ひすいこたろう氏との共著)という本で、
予祝の力の秘密を説いているのです。


監督、部長、大嶋さんと前祝い本
(男性、右から大嶋氏、上田修身監督、梶原大輔部長)


高知商業の選手たちは、
この『前祝いの法則』を全員で読んでから
大嶋氏の予祝トレーニングに臨みました。

最初に、この予祝トレーニングに、
大事な練習時間になんと4時間も割いたそうです。

大嶋氏の研修では、

「ワクワクするとは何か?」
「自分の無限の可能性について」
「本気の状態とは?」
「予祝を習慣にする」
「感謝の心」

など、甲子園出場を祝ったのです。


そこから一気に、選手たちの雰囲気が変わりました。
そして、予祝を練習に自分たちで取り入れていったのです。


この「予祝トレ」から高知商業の快進撃が始まりました。

強敵、明徳義塾を破り、甲子園出場。
初戦の山梨学院戦では、
相手にも12点を取られるピンチを乗り越え、14得点で勝利。


そして、前評判の高い慶應義塾高校戦。

実はこの試合の前日の夜、
選手たちは予祝でこう乾杯したそうです。


「1回戦では12点取られたから、
2回戦は12点を取られて勝つという試合にしよう。
勝利、おめでとう!」


そして迎えた慶應義塾との対決。

なんと、逆に12点を取っての勝利。


掲示板写真


これが「予祝の力」です。


選手たちの「本気で、楽しく、野球をする」という思いは、
「予祝トレ」と見事に合致し、
快進撃を生み出しているのです。


さて、次戦はベスト8をかけての愛媛・済美高校との闘い。

済美高校は、2回戦で星稜高校に
延長13回、対ブレークで逆転満塁サヨナラホームランという
100回大会の歴史に残る試合を制したチーム。

しかし、同じ四国勢同士ながら、
練習試合をしたことがないという相手だそう。

見どころは、予祝チームVS奇跡の逆転チーム。
打ち合い必至の試合でしょう。

最大6点差、8回に8得点で逆転劇を生み出した済美、
2試合で26得点という破壊力の高知商。


高知商は、試合前に予祝の力で臨みます。

次戦に向けて梶原部長はこう言いました。


「実はあの予祝乾杯は、ピッチャーの北代が1回戦で
12点も取られたことを、みんなでイジったんですよ。
12点取られても勝つから大丈夫だと。
慶應戦でも6点取られましたけど、半分になった。
次の試合は、その半分の3点で抑えますよ」


監督も部長も予祝を楽しむチームです。

次の勝利も間違いなし。


「勝利、おめでとう!」
「優勝、おめでとう!」


「予祝」は奇跡を起こします!


前祝いの法則



最後までお読みいただきありがとうございました。