味を調える以外の隠れたパワー

スパイスには、味や香りを調える以外に
もっと奥深いパワーが秘められています。

日本原産のすばらしいスパイス、
サンショウは昔から「小粒でぴりりと辛い」と表現されます。

「ぴりりと辛い」とは、ただ単に
味のことだけをいっているのではありません。

あの小さな実には
「サンショール」という独特の成分が含まれ、
内臓の働きを活発にし、胃腸の解毒作用、
殺菌効果があることがわかっています。

漢方の生薬では、
乾燥させたサンショウの種子を煎じたものが、
利尿、回虫駆除、健胃・整腸薬として使われます。

日本で生まれた七味唐辛子は、
医薬品としての意味もありました。

サンショウはその1つでもあります。

つまり、サンショウは、
健康効果にかかわる大きな魔法の力を
小さな粒の中に隠し持っているのです。

まさに孫悟空同様、
小さいながら獅子奮迅の活躍といえます。


先祖たちが教えてくれるスパイス活用法

スパイスの偉大な薬事効果は、世界史にも登場します。
それは意外な事実から判明しました。
 
舞台は紀元前3500年の古代エジプトです。

当時のエジプトでは死者が甦ると信じられ、
死んだ王の遺体を腐敗しないように処理し、
ミイラにして保存しました。

ミイラにするためには、内臓や脳を取り去り
アルカリ性の塩でバクテリアを殺したことがわかっています。

そのときに塩と一緒に使われたのが、
アニス、クミン、シナモン、ニンニク(ガーリック)、
マジョラムなどのスパイスだったのです。

また、ピラミッド建設に携わった労働者は、
疲労回復のためにニンニクやタマネギ(オニオン)を
食べていたという記録も残っています。

後にスパイス貿易の要衝となるエジプトには、
古代からスパイスが大活躍していたわけです。

さらに、旧石器時代(紀元前200万年)まで
遡った遺跡からは、肉や魚の保存のために
ある種の植物が使われた痕跡が発見されているそうです。

人間は狩猟生活の中で
早くもスパイスの力を発見していたことになります。

私たち現代人のスパイスとの付き合い方は、
先祖たちに学ぶべきことが多くあるはずです。
スパイス活用超健康法
『スパイス活用超健康法』
(川田 洋士・著/武政 三男・監修)

※書籍の詳細を見たい方は、
 上の画像をクリック!