はじめに 
自分の感情はわからないこそ、つきあいづらい

30年あまり、「相談」を仕事としている中で、
うつ病を主とした気分障害で苦しむ人たちや、
いじめや不登校などの教育問題、夫婦・親子などの家族問題、
さらには職場での人間関係など
多くの「悩み」を抱える人たちと向き合ってきました。

そして、相談者の多くは、みんな狷がいい畤佑燭舛个りです。

子供の進学問題で悩んでいた母親は、
現代の受験事情から教育論までみごとに論じていました。

部下の指導に悩んでいた一流企業の管理職者は、
企業にとっていかに人財育成が重要かを説いてくれました。

引きこもり生活15年の青年は、難しいパソコン用語を並べて、
ネット社会を痛烈に批判しました。

うつ病のために休職、復職をくり返している高校の教諭は、
抗うつ薬の種類と効果、副作用について
薬剤師も舌を巻くほどの情報を得ています。

なのに、みんな犇譴靴鵑猫瓩い襪里任后

ではいったい、何に「苦しんでいる」のでしょうか?

もっとも多い答えが「わからない……」です。

こんなにやっているのに、子供の気持ちがわからない、
部下の気持ちがわからない、
この先何をしたらいいのかもわからない……自分がわからない……。

「わからない=理解できない」ということなのかもしれませんが、
それだけではなく、『感じ取れない』ということが
犇譴靴澂瓩鮴犬鵑任い襪茲Δ忙廚Δ里任后

現代人は短いセンテンスと検索だけで、
ぼう大な量の情報を得ることができます。

だから「知っていること」もぼう大です。

しかし、知っているからといって必ずしもわかっているわけではないし、
わかっていてもそれができているとはかぎりません。

むしろ、多くの情報をもとに理解し納得し
勝手な結論を出すことで、
やった気になってしまうこともあります。

とくに、人との関わりはネットの情報通りにはいかないものです。

「そんなつもりで言ったんじゃないのに……」
「もっとわかってくれると思ったのに……」

『こうなるはず』と決めていたことがそうでなかったとき、
思考と体験に食い違いが生じたときに、
それが強いストレスとなって感情停止を招くのだと思います。

また、『感情』は面倒な存在でもあります。

ちょっとした刺激でころころ変わります。

今日はやる気満々だったのに、
翌日には「やぁ〜めた!」となる。

コロコロ変わるのは相手の気持ちだけでなく
自分の気分もコロコロです。

そういう変化につきあうのは非常にエネルギーのいることで、
とても疲れます。

『情報』は感情のように変化しないのでつきあうのがラクです。

ただ受け取るか受け取らないかだけですから。

人は無意識にラクを選択するようにできているので、
しだいに心の葛藤を避け、感情と向き合うことをしなくなります。

少し前の時代は今ほど情報が多くなかったので、
その不足分を犹,垢覘瓩箸爐み取る
というような感覚に頼るほかありませんでした。

「わかる」と同じくらい、
いやそれ以上に「感じる」ことが大切だったのです。

「口ではあんなふうに言っているけど、本当はつらいんだね……」
「元気そうにしているけど疲れているみたいだ……」

見た目や言葉だけでなく、
その陰に隠れている相手の気持ちを察する、くみ取る、
気づかうという、感性の交流が
豊かな人間関係を築くもとになっていたのでしょう。

現代人は、知性は豊かでも感性は脆弱です。

心の葛藤を避けてきているので鍛えられていません。

豊かな人間関係を構築するにも、
欲しいものを手に入れるにも、夢を叶えるにも、
人生そのものを豊かにするにも、感性の
多様性を高めることはとても大切なことです。

そもそも感情とは何か?
感性を高めるには何をすればいいか?

これまで多く語られてきた、
『意識を変えれば……』という思考論ではなく、
私たちに生まれつき備わっている
脳機能としての感覚器(五感)にフォーカスして、
より科学的で実践的なメソッドを提案したいと思います。

難しいことは何ひとつありません。
日々の生活に小さな変化をつけるだけです。

感覚器(五感)が多種・多彩・多様な刺激を受けると、
そこから生み出される感情もより豊かになり、
『気づく力』も高まります。

詳しくはのちほど述べていきますが、
『気づく力』は、人づきあいを楽しくするだけでなく、
あなた自身もまだ気づいていない魅力をも気づかせてくれるでしょう。

認定心理士・心理カウンセラー 須藤 久美子
周りを気にせずにあなたの感情とうまくつきあう方法

周りを気にせずにあなたの感情とうまくつきあう方法
須藤 久美子 (著)

※書籍の詳細を見たい方は、
 上の画像をクリック!

1位目指してがんばってます!
ポチっと応援お願いいたします!