はじめに
リクルートグループで10年以上教えてきた「KPI講座」

リクルートグループに対して、
みなさんはどのようなイメージをお持ちですか?

元気な営業の会社というイメージでしょうか。
スーモやホットペッパーなどのサービスのイメージでしょうか。
人材を輩出している会社というイメージでしょうか。

あるいは、私が代表を務めていた
リクルートテクノロジーズが多数のIT人材を採用しているので、
最近はテクノロジーの会社と思っている方もいるかもしれません。

リクルート事件のイメージもあるかもしれません。

グループ概要を説明すると、売上高約2兆円、従業員数約4万5000名、
海外売上高40%超、HRテクノロジー、メディア&ソリューション、
派遣の3つの事業を行っている事業グループです。

私自身は2018年3月までの29年間、
リクルートグループでさまざまな経験をしてきました。

外部からはそう見えないかもしれませんが、
リクルートはどの部署もあるいは管理職や経営陣も
「数字で判断」を行うことが得意です。

創業以来「PC(プロフィット・センター)制度」
「版元制度」「価値マネジメント」「ユニット経営」など、
現場の管理職に権限を委譲し、数字で進捗状況をモニタリングし、
マネジメントを改善し続けてきています。

その土台の一部を担っていたのがKPIなのです。


私のKPI講座が11年間続いた理由

リクルートグループには
「メディアの学校」という勉強会があります。

私はそこで、11年間
「KPI」と「数字の読み方」の社内講師をしていました。

講師といっても専属講師ではありません。

自分自身が担当している業務のかたわら、年に2回。
1回あたり50名前後、累計1000名超の
マネジャーやメンバー相手に講義をしていました。

講座が次回以降も継続するかどうかは、
受講者の受講後アンケートで決まる仕組みでした。

ですので、11年継続したというのは、
自分で言うのもおこがましいのですが、
人気講座であり続けたわけです。

11年間続いたのには、2つ理由があります。

まず、受講者が事業で実際に
KPIマネジメントができるようになったこと。

受講者が新しいメンバーに私の講座への参加を薦めてくれました。

もう1つの理由は、私自身が新規事業の立ち上げで
KPIマネジメントを実践していたことにあります。

11年間の後半にあたる5年目からの6年間は、
私自身が実際にサービスの事業責任者になり、
KPIマネジメントを活用しながら事業運営をしました。

そのタイミングで講義内容を刷新し、
今までの理論に加えて、私自身が担当している事業の
リアルなKPIマネジメントの設定、運用、改善の仕方を
共有しだしたのです。

昔話や他人の成功体験ではなく、
つねに現在進行形だったわけです。

私たちが設定したKPIによって担当事業がどのように進化したのか、
あるいは私たちにはどのような葛かっ藤とうがあったのか、
そして、マネジメントや現場はどのように変化していったのか……
という手触り感満載の話をしたことで、
うれしいことに受講者の皆も興味を持ってくれました。

ただ、私自身のプレッシャーは半端ではありませんでした。

KPI講座の人気講師を自任していた私自身が、
実際の事業を担当して、
「KPIマネジメントがうまくできなかったら……」
というプレッシャーはすさまじいものでした。

しかも過去の講義内容は、社内のイントラネット上で、
いつでも誰でも見られるのです。

過去の講義内容と現在の事業の結果に齟齬が生じたとしても、
過去の講義内容の変更や削除ができないのです。

幸い、担当事業はKPIマネジメント導入をきっかけに
成長軌道に乗り、そして私が事業担当を離れてから現在に至るまで、
さらに成長し続けています。

それくらいKPIマネジメントはパワフルなツールなのです。


そろそろ「なんちゃってKPI」から脱却しませんか?

KPIマネジメントとは、
次の3点を関係者全員で共有・実行・改善し続けることです。

仝什澆了業にとっての最重要プロセスを明確にし(=CSF)
△修譴鬚匹猟度実行すると(=KPI)
事業計画が達成できるのか(=KGI)

本書では、単に数値を見ながら事業運営する
「なんちゃってKPI」とは一線を画す、
徹底した現場主義の使えるKPIマネジメント手法を
共有したいと考えています。

この本は、こうした私のリクルート時代の
「メディアの学校」講師としての11年間の講座の内容がベースになっています。

毎回、講座の冒頭で、受講者が講座終了後、
以下のような感想を持ってもらえれば、
今回の講座は成功だと伝えていました。

「KPIに興味を持てた」
「自組織のKPIを(知らない人は)確認してみよう」
「自組織のKPIを(知っているけど使っていない人は)活用してみよう」
「実際にKPIを作ってみよう」
「誰かに今日学んだ話をしてみよう」

この本を読み終わったあなたが、
同様の感想を持っていただければ、
とてもうれしいですし、
この本を書いたことは成功だったと思います。


基礎から実践、レベルアップまで学べる

毎回、講座では事前に受講者に
「今回の講座でどのようなことを知りたいですか?」
というアンケートをとっていました。

要望は多岐にわたりました。

本当の基礎の基礎から学びたい人から、
かなりKPIマネジメントを実践している人からの
レベルアップ要望までありました。

それら多様な人たちの満足度がいずれも高かったので、
さまざまなニーズの読者の方々の役に立てると思います。

例えば、ある回の講座の事前アンケートのコメントを見てみましょう。

◎基礎からKPIを学びたい層
・KPIについて基礎から学びたい
・「そもそもKPIとは」というところから勉強したい
・KPIが何か分からないので分かるようになりたい
・KGIとKPIの違いがよく分かっていない

◎実際にKPIを作りたい・実践に役立てたい層
・日々の業務で触れるKPIの考え方、設定方法などを学びたい
・KPIが何かを知り、自分の業務へ活かしたい
・実際にKPI設計のミッションがあるため体系立てて学びたい
・適切なKPI策定ロジックを体系的に学びたい
・KPIの作り方についておおまかな内容を理解したい

◎KPIマネジメントのレベルアップをしたい層
・KPIにより業務改革できるマネジメント力をつけたい
・事業計画策定やKPIモニタリングの実業務を今までよりも深めたい
・開発プロジェクトのKPIの妥当性が判断できるようになりたい
・事業KPIの設計、分析視点、考え方を身につけて、
 事業を受け持つ組織長と同じ視点で会話、議論できるようになりたい
・プロジェクトの投資決裁でKPIが妥当かチェック、
 もしくは立案できるようになりたい

本書はこのような疑問を解消したい人に満足してもらえると思います。

もちろん、KPIマネジメントは、万能薬ではありません。
ですので、すべての状況で活用できるものではありません。

ただし、KPIマネジメントを正しく理解し、正しく活用すると、
その適用範囲はかなり広いのです。

きちんと理解した上でそれを使わないのと、
知らないで使わないのは、大きな違いがあります。

繰り返しになりますが、KPIマネジメントは、
みなさんの想像以上に活用範囲が広いのです。

ぜひ正しく学んで、活用してみてください。

最高の結果を出すKPIマネジメント
最高の結果を出すKPIマネジメント
中尾 隆一郎・著

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