複雑そうな税金のしくみも、この一冊でスッキリ
 
──────はじめに
この本を手に取っていただき、ありがとうございます。

あなたがこの本を手にしたのは、

「会社で年末調整の案内がきたけど、よくわからない」
「確定申告って、したほうがいいの?」
「経理の仕事をしているが、いまいち税金について理解できていない」
「税理士・会計士の勉強を始めようと思っているが、まず基本を学びたい」
 
といったことでお困りだからじゃないでしょうか?
 
あるいは、もっと具体的なことでお悩みですか?

「転職したいけど、税金ってどうなるの?」
「マイホームを購入予定だけど、どんな税金がかかるの?」
「法人税は減税になったそうだけど、消費税とか所得税とかは
 どんどん増税になっている。これからの生活どうなっちゃうの?」

などなど……。

毎日の生活から人生の大きな節目まで、
税金は私たちの生活に密着しています。

それなのに、意外と税金のことってわかっていませんよね。

「勝手に取られるものだし、どうしようもないよ……」

そう感じるあなたの気持ちもわかります。

サラリーマンであれば、所得税や住民税は
給料から天引きされているのでどうしようもない、
と思ってしまいますよね。

消費税だって、物を買えば当然のように取られますし。

テレビやニュースの
「個人は増税、消費税も増税」といった騒ぎに嫌気を感じながらも、
どこか諦あきらめの気持ちで見ているだけではないでしょうか?

しかし、税金を負担するのはまぎれもなく、私たち国民ですよね? 

「よく知らないけど、取られるからしかたなく払う」

そんな姿勢で本当にいいのでしょうか?


■世の中のルールは、税金のルールで変わる!

税金は、私たちの生活に大きく関わっているのです。

たとえば平成30年度の税制改正では、
法人税のいわゆる「賃上げ税制」が拡充され、
前年比3%以上の賃上げなどの要件を満たした会社は、
最大で20%、法人税が安くなるしくみが導入されました。

これは「アメとムチ」のアメの部分で、
逆に賃上げや設備投資に消極的な会社は、
これまであった減税がなくなって、
実質的に法人税が増えるムチのしくみもつくられています。

「会社の税金はどうでもいい」って?

では身近なところで、
所得税の「所得控除」はどうでしょう? 

個人の収入は、いろいろな所得控除を
差し引いた残りに所得税がかかります。

このうちの配偶者(特別)控除は平成30年から、
配偶者の年収が150万円まで
満額(38万円)受けられることになりました。

以前は103万円が境目で、
「103万円の壁」と呼ばれていたものです。
 
32年からは基礎控除、給与所得控除、
公的年金等控除も見直されることが決まっています。

そして、私たちがほとんど毎日払っている税金、
消費税の税率アップ。

平成26年に5%から8%に引き上げられましたが、
31年10月にはさらに10%への引上げが決定しています。

1000円のものは1100円に、
1万円のものは1万1000円に……。

消費税がなかったら、1000円、1万円で買えるのに。

ただし、酒類・外食を除く飲食料品などは
軽減税率が導入されるので、
1080円、1万800円のままです。

ハンバーガーを店内で食べるかテイクアウトにするか、
飲み物はビールにするかノンアルにするか、
飲み食いするときにいろいろ迷ってしまいそうですね。

確実に私たちの消費意識は変わります。

第5章でも説明していますが、
私たちの生活にはいたるところで税金がかかっています。

たとえば株や投資信託、
不動産の購入などにも税金はかかります。

これらは税金が「景気の調整」や
「政策の手段」という役割を担っているからで、
これらの税金を操作することで、景気を抑制・刺激したり、
政策に沿うよう私たちの行動をコントロールしているのです。

つまり、
税金を知ることは世の中の流れを知ること、
といっても過言ではないでしょう。


■税金の「?」が本書でクリアになります!

「税金って難しそう……」そんなイメージで、
税金について学ぶことを敬遠する人も多いのではないでしょうか?

実際、「会計の専門家」といわれる
公認会計士の中にも「私は税金は苦手で……」という人も多いんです。

それぐらい「税金=複雑」のイメージは定着していますが、
この本を読めばそんなイメージは払拭されます。

豊富な図表とわかりやすい解説で、
一度読んだだけで税金の基礎知識が
スッキリと頭に入ります。

文章を読むのに疲れたときは、
左ページの図だけを見てもらってもかまいません。

図だけでも充分、
税金の基礎を理解できるようになっています。

また、ビジネスだけでなくプライベートなど、
あらゆる場面で遭遇する税金について、
税金別でなくシーン別に解説しています。

この一冊さえあれば、あなたはもう、
ビジネスでもプライベートでも、税金で困ることや
知らなくて恥をかくこともなくなるでしょう。


■賢く税金とつき合えば、仕事にも人生にも役立つ

この本を読んでもらえばわかるとおり、
私たちは想像する以上にたくさんの税金を
さまざまな場面で払っています。

その数をあげればきりがないほどです。

車だけでも
「自動車取得税」「自動車税」
「自動車重量税」「ガソリン税(通称)」。

土地や建物などの不動産は「固定資産税」、
場合によっては「都市計画税」「特別土地保有税」もかかります。

それらを売れば「譲渡所得」として所得税もかかります。

ほかにも、「入湯税」や「ゴルフ税」
というものがあるのはご存じですか?

要するに、何をするにも税金がかかるのです。

ここまで読むと、あなたは税金に対して
ものすごくマイナスなイメージを抱いてしまったかもしれません。

しかし、税金は忌み嫌うべきものではなく、
むしろ税金をたくさん納めることは、
社会に貢献する最も手っ取り早い方法のひとつともいえるのです。

ただ、それを知っていて納めるのと、
知らずにただ取られていると感じるのとでは、
大きな違いだと思いませんか?

税金の知識は、
仕事や生活の上で不可欠といえるものです。

どんな税金があり、
どこにどうやって納めるのか? 

今後税制はどう変わっていくのか? 

それらを知らずにただ取られるがまま払うのでは、
実はあなたは損をしてしまうかもしれません。

この本でしっかりと学び、
節税とまではいかなくても、
少しでも賢く税金とつき合っていきましょう。


■本書の読み方

ここでこの本の構成を紹介しましょう。

第1章では、
「そもそも税金とは何なのか」
──つまりそれぞれ個別の税金のことを勉強する前の
大前提となる基礎知識についてまとめました。

なぜ税金を納めるのか?
納めた税金はどのように使われているのか? 

など、
今さら人には聞けない知識について説明します。

第2章では、
「個人の『所得』に関わる税金」について説明しています。

身近なところでいえば、会社でもらう給与から
所得税や住民税が引かれていますね。

でも、「所得」というのはそれだけではないんです。

給与以外にもいろいろな種類の所得があるのです。

また、
「源泉徴収」「確定申告」「年末調整」
といったことについても説明しています。

第3章では、
「会社が納める税金」について説明しています。

事業主でないといまいちイメージしづらい
会社の税金について、わかりやすく説明しています。

第4章では、
「相続・贈与に関わる税金」について説明しています。

誰にでも起こり得る問題ですので、
今からしっかり学んでおきましょう。

最後に第5章では、
「仕事と生活に関わる税金」と称して、
4章までに説明した以外の
さまざまな税金について説明しています。

消費税をはじめ、お酒やタバコ、
クルマや不動産にかかる税金など、
まさに私たちの生活を取り巻く税金についてです。

さらに各章にはいくつかコラムを掲載しています。

これでより皆さんに、
税金について興味を持ってもらえることでしょう。

この本を読んで皆さんが、税金の知識を
日常生活や仕事に役立てられることを願っております。

平成30年3月 梅田泰宏 


〈おことわり〉
税金の制度には毎年、大小の変更が加えられます。
新聞などで報じられる税制の「改正」に注意してください。
本書の内容は、とくに断りがない限り
平成30年3月時点の税制について説明したものです。

これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール 改訂新版4版
『これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール 改訂新版4版』
(梅田泰宏・著)


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