相手の未来の可能性を、相手以上に信じる

しかし、あるきっかけが僕を救ってくれました。

それは、解雇通知を受けた直後のことです。

会社で、クリストファー・ムーンさんのセミナーが
主催されることになっていたのです。

彼は、カナダ出身のトップクラスのカウンセラーでした。

あの本田健さんのベストセラー
『ユダヤ人大富豪の教え掘戮謀仂譴靴
ハリー先生のモデルになった方です。

僕たちは、以前から夫婦ともに親しくしてもらっていました。

セミナーはすばらしいものでした。

しかし、これが最後になることはわかっていました。

僕が熱望して来日してもらったのですが、
僕が会社を去った後は招致できる保証がなかったからです。

セミナー終了後、
僕は悲痛な面持ちで、
お別れを伝えることになりました。

「もうあなたを日本にお招きすることができなくなってしまった」と。

彼は、黙って僕の心に寄り添いながら、
話を聞いてくれました。

そして彼は、静かに、
僕をまっすぐ見据えて、こう伝えてくれました。

「トシ、君が大変なことはよくわかった。
 今、あきらめそうな状況にいることも、
 僕には伝わってきたよ。
 僕にも同じようなことが何度も何度もあったから、
 トシの気持ちはよくわかるつもりです」

彼は、そこで言葉を切りました。

「でも、トシ、僕には見えるんだよ。
 君が今のこの大変な状況を見事に乗り越えていく姿が。
 普通の人ならあきらめてしまうような状況を、
 トシは必ず乗り越えていく。
 これを乗り越えることで、今まで以上に力強くなり、
 人の痛みをいっそう理解でき、ますます輝きを増している姿が。
 
 そこには、逆境を乗り越えた人々だからこそ持つ大きな愛が、
 自信が、勇気が、エネルギーに満ちあふれた真のリーダーの姿が……。
 
 トシ、トシの後ろについてくるのは、
 千恵子(妻)やシュン(息子)だけではないよ。
 わかっているだろうか? 
 トシの後ろから何千、何万、何十万人、
 それ以上の無数の人がついていく姿が、
 僕にははっきり見えるんだよ」

僕の心は揺れました。
僕にはとても信じることができませんでした。

でも、尊敬するメンターのことは信じることができました。

でも、どん底で冷めきった心に
火を灯すにはもう少し力が必要でした。

僕は、すかさず言いました。

「本当にありがとう。
 あなたの言葉に救われる想いがしたよ。
 でも、この状況からいったい僕は何をすればいいのか、
 どこから手をつけたらいいのか、まったくわからない!」

彼は、ひるむことなく答えてくれました。

「トシ、君がやることは、
 日本の未来のリーダーたちに、
 君が学んだことを伝えていくことだ。
 目的が明確なら、方法も、スキルも、
 能力もあとからついてくる。
 何でもいいから、とにかく動き始めることだよ。

 それに君は、本当にいろいろなことを経験してきたじゃないか。
 セミナー講師もカウンセラーも、プロモーターも、ライターも。
 僕が見るところでは、ここまで熱心に集中して学び、
 実践してきた人はいないと断言できるよ。
 今までのその貴重な経験を伝えていくことから始めたらいいんだよ」

彼は、そうしてこう締めくくりました。

「最初の一歩は重い。
 でも一歩踏み出しさえすれば、次の一歩は簡単になり、
 さらに次の一歩はもっと簡単になり、前に進み続けることができるんだよ! 
 世界は君を待っているよ!」

この夜のことは、僕は一生忘れないでしょう。

クリストファーさんが伝えてくれたこと。
それは、単なる叱咤激励ではありませんでした。

「僕の未来と可能性を僕以上に信じてくれている!」
 その気持ちが僕の全身を打ち震わせました。
 
「もう変わるぞ!」
「言い訳なんてしないぞ!」
「自分でできる最高のことをするぞ!」

僕は本気になりました。
全身にエネルギーが湧き上がってくるのがわかりました。


数日で前年の半年分の報酬をいただいた日に起きたこと

内面の世界の変化は、
やがて外の世界に変化を与え、現実を創り変えます。

それからしばらくして、1つのオファーをいただきました。

「レイキ・セミナーを大阪で開催してくださいませんか?」

依頼者は、僕の講演会に参加した人でした。

講演会で僕の話に興味を持ってくださった方の
質問に答えているのを聞いていて、
僕のプロフィールの中に
「レイキ・ティーチャー」の資格を持っていることを発見したのです。

そのレイキについていろいろお話をしていると興味を持っていただき、
「大阪でレイキ・セミナーを行なってもらうには、
何人くらい集まったら来ていただけますか?」と尋ねられ、
「最低8人集めてくださったら大丈夫ですよ」と答えたら、
すぐにピッタリ8名の受講生を集めてくださったのです。

レイキとは、日本発祥で、
世界中で500万人以上の方が実践している
健康法・能力開発法です。

僕自身は、レイキを通じて、2年間苦しんだ
全身のアトピーがたった3日で消えてしまったという
劇的な体験がありました。

さらに、レイキのヒーリングを家族に行なう中で
家族全員の人生が変わり、改めて自分の進むべき道を
考え直したことがありました。

それだけに、僕はレイキに深い愛情がありました。

とはいえ、レイキの指導者としては
ほんの3カ月ほどのキャリアしかありませんでした。

しかし、僕は精いっぱい講座を行ないました。

その結果、驚くべきことが起きたのです。

レイキは4段階に講座が分かれています。
僕が依頼を受けたのは、このうちのレイキ1、2段階でした。

しかし、講座が終わると、
受講した方々は1日、2日でレイキという
宇宙エネルギーを活用することができる喜びの中で、
レイキの3、4段階の講座に次々と申し込まれたのです。

中には、指導者の道を志された方もいました。

それだけではありません。
講座終了後、こんな声をいただいたのです。

「望月さん、大阪で他にも講座をやってくれませんか? 
8人くらいなら、今回のメンバーはみんな、参加したいと思うはずですよ」

当時の僕は、自分から「買ってください」が言えない。
それどころか、どんなに相手に喜んでもらえると思っても、
価格をお伝えすることができない、ダメな講師でした。

経営者としても失格でした。

しかし、このときはお客様のほうから
「買わせてください」「もっと教えてください」と
申し出てくれたのです。

結果として、この数日だけで
昨年の年収の半分を上回る報酬をいただくことができたのです。


20年後に実現したい夢が、2年以内に叶う秘密

「何でもいいから、とにかく動き始めることだよ」

クリストファーさんの言葉が本当に理解できた瞬間でした。

その後も僕は、とにかく動き続けました。
「すぐやる」ことを心がけました。

少しでもチャンスがあると思えば、
また可能性があると思えば、
すぐに行動しました。

たとえば、こんな感じです。

◎マネージャーとして直前にリストラされた会社に、
 講師として契約してくれるように営業に行きました。

◎2回断られたことがあるカルチャー・センターにも
 講師として提案を持っていくと、3度目の正直で採用されました。

◎ただの読者にしかすぎなかった雑誌社に提案して、
 連載記事を書かせてもらいました(3社が連載)。

◎さらなる普及のために小冊子も作成しました。

僕はただ不安や怖れから、
「すぐやる」ことをせずに
「先送り」していたにすぎないことがわかりました。

もちろん、すべてがうまくいったなんて言いませんが、
1つのドアが開くと次々とドアが開いていくように感じました。

その結果、僕には予想をはるかに超える未来が待っていました。

6000万円の借金は、1年で返済。
 
2年目には、レイキの本『癒しの手』が出版され、
 10万部を超えるロングセラーになりました。
 
全国主要5カ所で定期的にセミナーを開催できました。
 
憧れの船井幸雄先生(著名経営コンサルタント)や
 七田眞先生(右脳教育)とジョイントで講演する
 仕事ができるようになりました。
 
さらに2年後には、待望のセミナールーム付きの
 3階建ての新居に住むことができました。
 
いずれも10年、20年後に
1つでも叶っていたらうれしいなというレベルの夢でした。

それが2年以内にすべて叶ってしまったのです。
「やりたいこと」を先送りしてしまう自分が変わる本
 「やりたいこと」を先送りしてしまう自分が変わる本
(望月俊孝・著)


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