長寿遺伝子のカン違いが「寝たきり」を招く

「空腹で健康になる」は本当か?
 
50歳を過ぎたら肉を食べたほうがよいのは明らかなのに、
なぜ、「肉を食べると早死にする」という人たちが
あとをたたないのでしょうか。

粗食と並行して依然として人気のある健康法に、
カロリー制限があります。

カロリー制限を求める健康法の人気に拍車をかけたのが、
長寿遺伝子「サーチュイン」の発見でした。

2003年、米国のマサチューセッツ工科大学の
レオナルド・ガレンテ博士は、

酵母から「サーツー(Sir2)」という遺伝子を単離して、
この遺伝子がサーチュインというたんぱく質を
合成していることを明らかにしました。

サーチュインには、
寿命を延ばす効果のあることが確認されています。

人間では現在、「Sir1」から「Sir7」までの
7種類が存在することがわかっています。

「Sir1」遺伝子は記憶に関与していることが明らかにされ、
アルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症の治療に応用されています。

「Sir6」遺伝子はシワなどの皮膚の老化や、
背骨が曲がるなど見た目の老化と関係が深いことがわかってきました。

このような働きから、
サーチュインは7種類まとめて
「長寿遺伝子」と呼ばれるようになり、
世界的に注目を集めるようになったのです。

長寿遺伝子は、
長生きの人だけが特別に持つ遺伝子ではなく、
すべての人のDNA(遺伝子の集合体)に組み込まれています。

ただし、ふだんの生活では眠っています。

長寿遺伝子を働かせるには、
これを叩き起こさなければいけません。

認知症や老化を防いで
長生きを叶えてくれる遺伝子となれば、
人が次に知りたくなるのは、
「どうすれば長寿遺伝子をオンにできるのか」につきるでしょう。

多くの研究の結果、
長寿遺伝子はカロリー制限をしたときに働き出し、
肥満の状態では動かないことが明らかにされました。

この研究は、
アカゲザル、ラット、モルモットなどの動物を使って、
大勢の研究者たちの手によって行われました。

2009年米国の科学雑誌「サイエンス」には、
カロリー摂取量を30%制限したサルは、
老化が抑えられ、長生きするという報告がなされています。

こうした研究が大々的に発表された結果、
カロリー制限こそが長寿と若返りを叶える方法だと
世間に広まりました。

ここから再び「粗食信仰」が注目を浴びるようになり、
極端な例としては「1日1食」や「プチ断食」などの
食事制限法も現れたのです。


世間の常識にだまされるな

この社会現象の一方で
敵視されるようになったのが、肉とその脂質です。

肉は「飽食」、
「食の欧米化」の象徴のように扱われる食品です。

戦後、日本人が多くの病気に悩まされるようになったのは、
肉食のせいだともいわれるようになりました。

また、肉はエネルギー量の多い食品です。

たとえば、牛肉のもも肉ならば40グラム、
肩ロースならばわずか30グラムで
80キロカロリーにもなります。

カロリー制限を考えだすと、
真っ先に制限されるのがエネルギー量の多い肉となるのです。

しかし、現実を見てください。

元気な百寿者の方々は、みんな肉をもりもり食べています。

反対に、食が細くなり、
肉など消化吸収に手間取る食品を
食べられなくなっていくにつれて寝たきりになり、
死が近づいてくるのが自然の摂理というものです。

なぜ世間の常識が、
実際の健康とかけ離れてしまっているのでしょうか。

「肉は体に悪い」という俗説の間違いをこれから見ていきましょう。

人生100年時代の老いない食事
人生100年時代の老いない食事
(藤田紘一郎・著)


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