望ましいビジョンを描こう
「成功者」って、どういう人?

成功者の特徴を挙げている本は、
世の中にはたくさんあります。

この本を読んでいるあなたも、
今までにそういったことが書かれている本や
雑誌を読まれたかもしれませんね。  

でも、成功者の特徴や共通点が書かれている本をいくら読んでも、
彼らと同じように成功者になれる人は、ほんのひと握りです。

なぜでしょうか? 気になりますよね。

このメカニズムについては、
第2章「絶対に失敗する脳の使い方」で詳しくお伝えしていきます。

ところで、一般的に言われている成功者の特徴というと、
あなたはどのようなイメージを持たれますか?

◎成功者は、明確な目標を持っている 
◎成功者は、タイムマネジメントや習慣化などの自己管理能力が高い
◎成功者は、マーケティングやセールスなどのビジネススキルに長けている
◎成功者は、誰よりも長時間働いて仕事に没頭している
◎成功者は、意欲旺盛で、何事も前向きに捉える気質を持っている 
◎成功者はコミュニケーション能力が高く、誰とでも信頼関係を構築できる

だいたい、一般的に言われている
成功者の特徴と言えば、こんな感じではないでしょうか?  

でも、私は、3万人近い成功者をインタビューする中で、
これまで言われていることとは、少し違う結論を持つようになりました。  

ちなみに、ここで言う「成功者」とは、
経済的に豊かな人だとか、ビジネスですばらしい成功を
おさめている人たちだけを指すのではありません。  

世間でイメージされている成功者とは、
都内の一等地の高層マンションに住んでいたり、
高級外車を乗り回していたり、
時間も自由に使えてしょっちゅう海外旅行に行っていたり......。 

こんな感じだと思います。  

たしかにそういう一面もあると思いますが、
私は必ずしもそれだけではないと思っています。  

私がお伝えしている成功者とは、 
「自分自身が本来持っている才能や天才性を
最大限に発揮して、自分らしく豊かな人生を送っている人」
のことです。  

私がお会いしてきた人たちの中には、
経営者や複数の会社を持つビジネスオーナーもいれば、 
サラリーマンや、スポーツ選手や芸術家もいました。  

特定の分野で経済的な成功をおさめてきた人たちも
たくさんいますが、決してそのような人ばかりではありません。  

たとえ経済的な成功をおさめていなくても、
彼らは自分自身が持っている才能や天才性を、 
思う存分に発揮しています。

普段の生活や仕事も、思いっきり楽しんでいます。

彼らのまわりにいる人たちは、そんな彼らの影響を受け、
同じようにとても充実した人生を送っています。  

そんな人たちが、
本当の意味での成功者だと私は思うのです。

今後、「成功者」という言葉を
繰り返し使うことになると思いますが、
ぜひこの点はしっかりおさえておいてください。


脳科学の視点でわかった、成功者が共通して実践している3つのポイント

私は、さまざまな分野で活躍されている
成功者の方々にインタビューをしてきたわけですが、
実はインタビュー内容を突き詰めていくと、彼らは共通して
「3つのポイント」をおさえているだけだということがわかりました。

いずれも脳科学的な視点で挙げています。

1 望ましい状態(ビジョン)を描く
2 現状を自覚する 
3 ビジョンと現状のギャップを自覚し、
  そのギャップを解消するための課題に取り組む

「えっ、たった3つだけ?」
と思う人がいるかもしれませんが、はい、本当です。  

脳科学的な見地から見ると、成功者は、
この3つのポイントをおさえているだけだったのです。


脳は、常に「ネガティブ」なことに焦点を当てる

では、これら3つのポイントについてより詳しく見ていく前に、
私たちの脳の特性について、少し解説させてください。  

私たちの脳は、よっぽど意識していない限り、
現在の不平不満や問題解決に走りがちになるという特性があります。  

何か不安なことや心配事があると、
そちらにばかり目が向いてしまい、
他のことが考えられなくなるのです。  

仕事で重大なミスを犯してしまうと、
そのことばかりが気になって、
他の業務にまともに手をつけられない......。

あなたも、こんな経験をしたことが一度や二度はあると思います。  

でもこれは、私たちの脳の特性から考えてみると、
とても自然なことなのです。

先ほどもお伝えしたように、私たちの脳は、
今抱えている不満や問題に目がいってしまうのが
ごく普通のことだからです。  

ですから、よっぽど気をつけない限りは、
この脳の特性から抜け出すことはできません。  

でも、この状態が続くと、私たちの脳は、
あるネガティブな結果を引き起こしてしまいます。  

たとえば、仕事への取り組み姿勢にも悪い影響が出ます。

目先の問題解決にのみとらわれるので、
義務感や惰性で、仕事に取り組むことになってしまうのです。 

「あぁ、今日は前から溜まっているあの仕事を片付けなきゃ! 
でも、上司のAさんからは急ぎで仕事を頼まれているし、
午後からの会議の資料も用意しなきゃいけないし......」

こんなことがずっと続いた状態では、
前向きで意欲的に仕事に取り組める人がどれだけいるでしょうか?  

こんな状況に陥っているときは、
いわゆる爐笋蕕気豐〞がとても強くなります。

こうなると、私たちの脳は、何か新しい工夫を凝らしたり、
効果的なアイデアを考えたりする
創造的な能力が極端に低下してしまいます。

もちろん、結果として仕事のパフォーマンスも下がってしまいます。


ビジョンを描くと、なぜ脳にいいのか? 
──成功者が実践していること1「望ましい状態(ビジョン)を描く」

そのような状態に陥らないためにも、私は、
「まずは現状の不平不満や問題はいったん脇に置いて、
自分が心の底からワクワクするようなビジョンを描くことが重要です」
お会いした方にはお伝えしています。

成功者の共通点の1つ目に挙げた
「望ましい状態(ビジョン)を描く」です。 

ビジョンとは、あなた自身の望ましい未来像のことです。  

あなたが将来、どんな生活をしていたいのか? 
どんなところに住み、どういうライフスタルを送っていたいのか? 
どのような家庭を築きたいのか?  

こんな未来像が、あなたのビジョンに当たるものです。  

仕事であれば、
あなたが仕事を通じてどんな成長をしていたいのか? 
どのような仲間やお客様と一緒に仕事をしていたいのか? 
仕事を通じてどのような価値を世の中に届けたいのか? 

こんなことがビジョンに当たります。  

自分がワクワクするようなビジョンを描くことができれば、
私たちの脳は勝手に行動を起こしてくれます。  

脳内で喜びや快楽などの感情を担当する
「ドーパミン」という物質があふれ出て、
行動を起こしたくてたまらない状態になるからです。


ビジョンを描きやすく、脳を安心させる方法

ただし、ここで1つ注意点があります。  

不安や恐れなどのネガティブな感情に
どっぷりと浸かっている人は、
自分自身のビジョンを描けないことがあります。 

「こんなに落ち込んでいるときに、
明るい未来なんて描けるはずがないじゃないか!」

このように考えてしまうので、
自分が本当にワクワクするようなビジョンを
描くことができないのです。  

この状態に陥っている人に、
「あなたがワクワクするようなビジョンを描いてください」
と伝えても、はっきり言って無理です。  

その人の脳は、
そんなことを考えられる状態ではないからです。  

このような人の場合は、
まずは自分自身の脳を安心させる必要があります。

では、脳を安心させるためにはどうすればいいのでしょうか?  

脳を安心させるためには、
不安や恐れなどのネガティブな感情をもたらしている、
根拠を明確にすることが重要です。  

私たちの脳に最もダメージを与えるのは、
根拠がはっきりしていない、漠然とした不安や恐れです。  

漠然とした不安や恐れに対しては、
どのような対応したらいいのかがわかりません。

その結果、長い時間にわたって
ネガティブな感情を持ち続けることになります。  

この状態が続くと、
脳にダメージを与えてしまうことになるのです。  

漠然とした不安や恐れを抱えている人は、
「私はいったい、どのようなことに対して不安や恐れを感じているんだろう?」  
このように自問し、漠然とした不安や恐れの根拠を見つけ出してください。 

不安や恐れの根拠がわかれば、
私たちの脳は冷静に対応策を考えることができます。


「ビジョンを描く」とは?

ここまでビジョンを描くことの重要性について
お伝えしてきましたが、ビジョンを描くとは、 
具体的にどういうことなのか、もう少し掘り下げてみます。  

デートにたとえて考えてみましょう。  

たとえば、あなたが想いを寄せる相手とのデートが、
明日に迫っていたとします。

その前日の夜、あなたはどんな気持ちになりますか?  

きっと、ワクワクやドキドキ感でいっぱいのはずです。

いつの間にか明日着ていく服のことを考えていたり、
デート中のシーンなどを妄想してしまう人もいるかもしれません。 

「当日会ったらあの話をして、その後は一緒に買い物をして、
今話題のココでランチをして、 夜は映画館に行って......」  

義務や惰性ではなく、
このようなイメージを自然と膨らませると思います。

当日の朝は、目覚ましなどかけなくても
早起きができるかもしれません。

明日の朝が来るのが待ち遠しくてたまらない、
まさに「行動したくてたまらない状態」になっているのです。  

ビジョンについても、同じことが言えます。 

「行動したくてたまらないビジョン」を描くからこそ、
私たちはそのビジョン実現に向かって行動することができるのです。  

私がインタビューしてきた成功者の方々は、
例外なく自分がワクワクするようなビジョンを持っていました。  

だから彼らは、
どんな困難や目の前に立ちはだかる壁があったとしても、
前を向いて走り続けることができるのです。  

自分がワクワクするようなビジョンが、彼らを突き動かすのです。


「ビジョン」と「目標」の違い

ところで、この話をすると、
「ビジョンと目標は、どう違うのですか?」と
質問をされる方がいます。  

目標とは、ビジョンを達成するための通過点です。

仮に、フルマラソンのゴールラインがビジョンだとすると、
コースの途中にあるいくつかの中継所が目標のようなものです。

フルマラソンのゴールラインに到達するためには、
中継所をしっかりと通過しなければいけませんよね。  

ビジョンと目標も同じような関係です。

自分に合った脳の使い方
『自分に合った脳の使い方』
(石川大雅・著)


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