失敗してしまう話し方
「エッ?」とよく聞き返されるのはなぜか?

ビジネスシーンにおいて、私たちは大なり小なり
いつも誰かと会話をしています。

職場の上司・先輩、同僚・後輩・部下、
得意先の人、お客様、出入り業者の人......。
そこで、まずはあなたにお尋ねします。

「プレゼンの用意はほぼ完了しました。
あとは先方にアポを取るだけです」といったような
言葉を上司に告げたとき、上司から「エッ?」と
聞き返されることはありませんか。

「この商品は期間限定販売で、
在庫はもうここにあるだけなんです」といったような言葉を
お客様に伝えようとしたときも、お客様から「エッ?」と
聞き返されることはありませんか。

あるいは、同僚と会話したときのことを思い出してください。 
「今日は暑いね(寒いね)」
「連休はどこかに遊びに行くの?」

こういった言葉を何げなく口にしたとき、
同じく「エッ?」と聞き返されることはないでしょうか。

いかがですか?  
思いあたるフシがあるのではありませんか?
では、なぜ「エッ?」と聞き返されるのか。

それは相手にとって、あなたの声が
聞き取りづらいからにほかなりません。

こう言うと、この本を手にしたばかりのあなたは
凹んでしまうかもしれませんが、
あなたをいじめるつもりでこんな質問をしたのではありません。

逆に言えば、あなただって誰かと会話をしているとき、
「エッ?」と聞き返すことがしばしばあるはずです。

それもまた、あなたにとって
相手の声が聞き取りづらいからなのです。

聞き取りづらいというのは、言い換えると、
あなた(相手)の声が本来の声ではないからなのです。

つまり、本当の自分らしい犧芭匹寮〞で
しゃべっていないということなのです。


聞き取りづらい声
あなたの声が聞き取りづらいのは 「心の状態」が関係している

聞き取りづらい声というのは、
具体的にどういう声の状態を言うのでしょうか?

思いつくままザッと挙げただけでも、こんなにあります。

■小さな声
■か細い声
■暗い声
■鼻声
■ダミ声
■モゴモゴとこもる声
■甲高い声
■うるさい声
■息苦しい声
■かすれた声

実は、これらの声に共通しているものがあります。

それは「心の状態」です。

そう、あなたの心の状態がそのまま声に反映されているのです。

たとえば、商談で大きな契約を
まとめなくてはならないときのことを
思い起こしてみてください。 

そういうときは誰でも緊張します。

「もし、商談がまとまらなかったらどうしよう」と
いう不安でいっぱいになりますよね。

とにかく、頭の中はプレッシャーでいっぱい。

そのため、いざ商談を迎えると、
言いたいことが頭の中で整理できなくなる......。

緊張のあまり、呼吸も浅くなる。

早口でしゃべろうとする......。

だから、個人差もありますが、
おのずと小さな声・か細い声・モゴモゴとこもった声に 
なってしまう......。 

結果、相手も聞き取りづらくなり、
「エッ?」と聞き返すようになるのです。


声とコミュニケーション
声が聞き取りづらいとあなたの印象も悪くなる

相手から聞き返されるのには、次のようなパターンがあります。

「今月は何としてでも営業ノルマを達成しないと、あとがない。
この契約をまとめないと......」といったような焦燥感にかられたときがそう。

こういうとき、頭の中はとにもかくにも
契約をまとめることしかありません。

だから「押せ押せ」の一点張りのトークで、相手を急かそうとします。

すると、どうしても強い口調にならざるを得なくなり、
甲高い声やうるさい声になってしまいます。

こうした声も考えもので、聞かされる人によっては
騒音のように思えてきて、聞き取りづらくなります。

ましてや、相手が契約内容を真剣に検討しているときに、
矢継ぎ早にそれをやられようものならどうなるか。

たいていの人は、あなたの話を聞く気も起きないかもしれません。

これですと相手に伝わるものも、うまく伝わらなくなります。

訴求力も激減し、印象も悪くなります。

結果、コミュニケーションは破たんして
商談もまとまらなくなってしまうのです。

これは何も、商談に限ったことではありません。

プレゼンでいつも失敗する人、
営業成績が低迷しているセールスパーソン、
面接でいつも落とされる就活生といった人たちも、
「自分の声の出し方−声の状態」に問題があり、 

それは心の状態が反映されたものにほかならないのです。


声の重要性
人は「話の内容」よりも、その人の「声」を重視する

ビジネスシーンを見わたすと、
同じ商品を売り込もうとしたり、
同じサービスを提供しようとして、
みるみる営業成績を上げる人もいれば、そうでない人もいます。

この差はいったいどこからくるのでしょうか。 

実はこれ、声による
「ハロー効果」が少なからず関係しています。 

ハロー効果とは、人や物事を評価するとき、
第一印象がプラス(マイナス)だと、そのほかのことに対しても
プラス(マイナス)の評価を抱くようになる、
人間独特の心理的な作用のことを言います。

わかりやすい例を出して説明しましょう。 
たとえば、あなたがレストランに行ったとします。 

まず、乾杯のあと、ワインを口にしたら、とても美味しかった。
前菜も申し分のない味。

すると、そのあとに続くスープやメインの料理も美味しく感じ、
そのお店の料理全体に好印象を抱くようになった......
というような体験はありませんか。

逆に、ワインも前菜の味もイマイチ。
そうしたら、そのあとに続くスープや
メインの料理もイマイチでさしたる感動はなかった。

だから、レジで会計をすませたあと
「また来るのはやめよう」と思った......
というような体験はありませんか。

同じことは人との会話においても言えます。

車を買い替えようと思っていた矢先、
セールスパーソンが訪ねて来たとします。

「はじめまして、□□の田中と申します」という第一声が、
明るくハリのある声だったので、
自分の心に気持ちよく突き刺さった。

表情もとてもにこやか。

そういうときって、
とりあえずそのセールスパーソンの話を
聞いてみようという気になりますよね。

そして、新車のカタログを受け取ったら、
にこやかな表情はそのままで、
今度はやわらかな声でとても丁寧に説明を始めてくれた。

ここでも好印象!

そうなると、別れ際には
「新車を購入するなら、あの人から買おう」
という気持ちに なってしまいます。

逆に、
「はじめまして、□□の田中と申します」という
第一声が、小さくこもっていて、 
表情もどことなく暗かったとしたらどうでしょう。

話を聞いてみようという気にはなりませんよね。

百歩譲って、カタログを受け取って話を聞いたとしても、
小さくこもった声で説明を受けたら、
うんざりしてくるだろうし、
「この人から買おう」という気にはならないはずです。

そうです。

人は「話の内容」よりも、その人の「声」を重視するのです。

そして、声と表情(心の状態)は相関関係にあり、
心がプラスの状態だと人から好かれる声になり、
マイナスの状態だと人から敬遠される声になる。

それが仕事の成果にも大きな影響をおよぼすようになる。

まずは、このことをしっかり頭の中に入れてほしいのです。

ただ、こう言うと、あなたのこんなつぶやきが聞こえてきそうです。

「人は話の内容よりも声を重視するというが、
自分の声質は生まれ持って備わったものだから、
今さら変えようがない」

「声は心の状態が反映されたものだというが、
自分の場合、落ち込んだときなど、
そう簡単に心をプラスに切り替えることなんてできない」

しかし、心配は無用です。

詳しくは、このあと、順次お話ししていきますが、
ほんの少しのトレーニングを行うだけで、
あなたは瞬く間に最良の声が出せるようになり、

最良の声を出すことで
心までプラスの状態に切り替えていくことが可能になるのです。

話し方は「声」で変わる
『話し方は「声」で変わる』
(島田康祐 ・著)

※書籍の詳細を見たい方は、
 上の画像をクリック!


1位目指してがんばってます!
ポチっと応援お願いいたします!