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人のやる気が湧き起こるメカニズム

あなたは、人からどんな言葉をかけられた時に
やる気が湧き起こりますか?

たとえば、

「君ならできる!」
「よくやってるね!」
「頑張ったね!」

という言葉かもしれません。


あるいは、

「君がいてくれると助かる」
「いつもよく気がつくよね。ありがとう!」
「君のおかげでチームがまとまったよ!」

という言葉かもしれません。


人のやる気に火がつくのには
メカニズムがあります。

それは「自分には価値がある」と感じた時です。

自分に価値を感じる時は大きく分けると
2つあります。


・承認欲求(人に認められたいという欲求)が
 満たされた時

・貢献欲求(人の役に立ちたいという欲求)が
 満たされた時


「君ならできる!」
「よくやってるね!」
「頑張ったね!」

という言葉は、承認欲求を満たす言葉がけです。

相手にこう言ってもらうと相手に認めてもらえて
うれしいという気持ちになり、
あなたはやる気になります。


一方、

「君がいてくれると助かる」
「いつもよく気がつくよね。ありがとう!」
「君のおかげでチームがまとまったよ!」

という言葉は、貢献欲求を満たす言葉がけです。

相手にこう言ってもらうと、
あなたは相手の役に立っているという
気持ちになり、やる気になります。


この2つの言葉を見ていく時に
重要な観点があります。

それは次の3つのステージがあるということです。


1.存在ステージ
2.行動ステージ
3.結果ステージ


私たちは、自分自身の存在があり、
「〜したい」という思いがあり、
「〜をする」という行動に移し、
「できた・できない」という結果を
出していくことを日々繰り返しています。

承認とは相手の
「存在・行動・結果は良い、〜に価する」と
評価することです。

貢献とは相手が
「存在・行動・結果することで、
 私や周りにこんないい影響があった」
という役に立っていることへの評価です。



1.「存在ステージ」で
  相手の存在の重要性に気づく

存在とは、あなた自身の存在そのものであり、

存在するからこそ、
その存在意義を求めているということになります。


ですから存在ステージでは、
次のようなことが挙げられます。


・相手の存在そのもの
 (あること、いること、持っている力)

・相手の思い
 (こうありたい、こうなりたいという気持ち)

・相手の夢や本人も気づいていない可能性


まずは、こうした相手の存在を承認し、
存在そのものが役に立っていることを
認める(存在で貢献する)だけで、
やる気が湧き起こります。

「存在を承認する」とは、
何かをしているから(行動)、
何かをしたから(結果)ではなく、

まずはシンプルに相手の存在
(いること、持っている力、思い、夢、可能性)を
承認します。


それを言葉にすると、以下のようになります。


「あなたはあなたのままで素晴らしい」
「君の持っている力はすごい」
「あなたの夢は必ず叶(かな)う」
「君は可能性にあふれている」
「あなたと一緒に仕事をしたい」


「存在で貢献する」とは、
相手の存在があなたにとって役に立っていて、
大切なものであることを伝えます。

それを言葉にすると、以下のようになります。


「いてくれてありがとう」
(いることで感謝してもらった=役に立った)

「君の思いを聞いて感激した」
(思いを伝えることで感激してもらった
 =役に立った)


あるお母さんが
ペップトークのセミナーを受けに来てくれました。

お母さんがペップトークを
学びたいという理由がどうしても気になった私は、
どうしてセミナーを受けに来てくれたのか
尋ねました。


すると、

「中学2年の娘が、
 学校でいじめられているんです。
 だから娘を励ます言葉を学びに来ました」

ということでした。


彼女はさまざまな励まし方を学び、
2日間のセミナーを終えました。

そして、3カ月後に
またそのお母さんにお会いする機会がありました。


「娘さん、その後いかがですか?」

「実は、娘がいじめられなくなったんです!」

「どんな言葉で励ましたんですか?」

「特別なことは言っていないのですが、
 とにかく娘に

 『◯◯ちゃんは、
  ◯◯ちゃんのままでいいんだよ』

 『いてくれて、本当にありがとう』

 『○○ちゃんがいてくれるから、
  お母さん頑張れるのよ』

 って、毎日言うようにしていたんです。
 ただそれだけなんです。

 だからなんでいじめられなくなったのか
 不思議なんです。

 でも、娘は前より明るくなったし、
 自分に自信があるような感じがするんです」


実は、このお母さんは毎日娘さんに対して、
存在しているだけで価値がある、
存在しているだけで役に立っているということを
伝えていたのです。


スポーツが得意だから、勉強しているから、
テストの成績がいいからではなく、ただ、

「あなたがいるだけでうれしい、ありがとう!」

という気持ちを伝えていたのです。


これが存在ステージで一番大切な部分です。

娘さんは学校でいじめられたり
嫌なことがあったりしても、
家に帰れば無条件で自分のことを受け入れてくれる
お母さんがいる。

このことが原動力になって
いじめる友達に「やめて」と言えたのです。

このように、そのままの相手を認めることは、
相手の自信を高めることにつながります。



2.「行動ステージ」で
  相手が頑張っていることに気づく

行動とは、思いに基づき、
結果を出すために行っていることです。

こうした行動においても、
承認と貢献の両面でやる気が湧き起こってきます。

「行動を承認する」とは、
「○○しているね」というフレーズです。


「早起きだね」

「勉強、頑張ってるね」

「いつも笑顔であいさつしてくれるよね」

「誰よりも早く会社に来て、仕事をしているよね」


人はある行動を指摘されると、意識がそこにいき、
その行動が増えるという特徴があります。


たとえば、

「遅刻ばっかりして」
「またゲームしている」など、
増えてほしくない行動を指摘するよりも、

頻度は少ないかもしれませんが
「早起きできたね」「熱心に勉強してるね」など
増えてほしい行動を承認するほうが
人のやる気を引き出しやすいのです。

また、増えてほしい行動を承認することで、
自分が頑張っていることを
ちゃんと見てくれている、
気にしてくれているという気持ちが
相手に生まれるので、

信頼関係の構築にもつながります。

「行動で貢献する」とは、
相手が行動することであなたや周りに起きている
いい影響を伝えます。

「○○してくれて〜」というフレーズです。


「手伝ってくれて、助かるよ」

「席を譲ってくれて、ありがとう」

「笑顔であいさつしてくれるから
 とても気持ちいいよ」

「君が勉強を頑張っているから、
 みんなやる気になってるよ」

「社長がいつも率先して
 やっていただくのを見て、
 もっとチャレンジしようと思いました」


こうした言葉がけによって、
あなたや周りに起こった
いい影響を伝えるメリットは、
立場に関係なく誰に対しても使えます。

たとえば、社員が社長に
「社長、頑張ってますね!」と伝えると
違和感がありますが、

「社長の頑張りを見て、
 僕ももっと頑張ろうと思いました」

と伝えるのはとても自然だし、

社長も自分の頑張りによって
社員にいい影響があるんだと思い、
さらにやる気に火がつきます。



3.「結果ステージ」で相手の影響力に気づく

結果とは、行動によって生まれた成果です。

「結果を承認する」では、
相手が出した結果を認めます。


「◯◯したね」

「頑張ったね!」

「試験の結果すごいね!」

「営業成績ダントツ1位だね!」

「試合に勝ったね。おめでとう!」


そして、「結果で貢献する」では、
相手が結果を出したことで、
あなたや周りに起きている
いい影響(貢献)を伝えます。


「君たちの勝利は多くの人たちに
 勇気を与えてくれた」

「あなたの大活躍を見て、
 みんなやる気になっているよ」

「君がそこまでできたんだから、
 僕もやってみようと思う」


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