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■今日から「知性、教養」に富む
 知的社会人になりたい人ための読書術のコツ

こんにちは、フォレスト出版編集部です。
社会人としての評価を下される基準とは、なんなのか??。
新人からベテランまで「社会人としてのレベルが低い」
とは思われたくないはずです。

社会人なら、当然、仕事の結果を出せば評価されるはずですが、
実はそれ以前に、「知性と教養」がなければ
評価されないという現実があります。

ものを知らない社会人、品格のない社会人は、
どんなに仕事で結果を出しても
社会人としてのレベルを低く見積もられてしまう現実が
大人の世界では事実あるのです。

そこで、今回は、「知性」と「教養」のある"知的社会人"
になるための読書のコツをご紹介していきます。

■「わかったつもり」にならないための読書術とは?

ケンブリッジ大学、フランス国立社会科学高等研究院などを
渡り歩いてきた文献学者、大東文化大学文学部准教授の
山口謠司先生は、あらゆるジャンルの本を
25万3000冊読んできた読書家です。

山口先生によると、本を読むのなら、
速読で「わかったつもり」にならないこと、
精読のコツを駆使し「本物の知識」をつけることが
大切なのだそうです。
精読をするには3つのコツがあります。


■コツ1 読書初心者は「あえて単語に線を引く」

読書習慣がまだついていない人は、少し面倒でも
「あえて2ページに一個」くらい、
自分なりに重要だと思った言葉に線を引きます。
これは、読書に飽きないための秘訣でもあります。

本には、だいたい2ページにひとつくらいの割合で、
キーワードやそれに準じる言葉が使われていることが多いものです。
自分なりに「これは大事な言葉だな」と思ったら、
それにマーカーで線を入れていきます。

線を入れるメリットはなんと言っても
「重要な部分を見つけるために集中して」
本を読んでいくことになるからです。
また、その重要ワードの周辺の文章にも
しっかりと意識を向けることになるので、
内容の理解が深まります。

山口先生は、難解の書『資本論』に初めて挑戦したときには、
さっぱり内容がつかめなかったそうです。
序文から何が書いてあるのか全くわからなかったのです。

しかし、読書を一度やめて、数日後に、
何気なく重要そうだと思った単語に線を引いていきました。
すると、内容の雰囲気をつかむことができたのだそうです。


■コツ2 「各章の最終ページに40文字のメモ」をする

英語など語学の習得で最も効果的な手法に
「ディクテーション」というものがあります。
日本語で言えば「書き取り」て?す。

これは精読のコツとしても使うことができます。
つまり、本の内容のサマリーを書いていくのです。

具体的な話を、まとめてみる。何についての書かれていたのか、
自分はどう思ったのかという感想でもちろん構いません。
本は、ただ読んだだけでは、知識の定着につながりませんし、
内容もあっという間に忘れてしまいます。

1章読んだら、その部分の内容を自分なりにまとめてみる。
各章の最後のページに短くメモをするのです。

初めのうちは、80文字を目指してメモしてみます。
慣れてきたら40文字を目指してメモをします。

この章には「何が書いてあったのか」
「どんな問題提起がなされ、著者はそれをどのような方法で解決したのか」
ということを書き込みます。

本を読んで、知識をつけるには、メモをすることもひとつの手なのです。


■精読のコツ3 「著者の意見に絶対賛成の立場を取らない」

知性と教養を身につけるためには、
本物の知識を身につけることが大切です。
そのためにも、本に書かれている内容の本質をつかむ必要があります。
枝葉末節の知識を身につけても、知性と教養のレベルはなかなか高まりません。

本の内容を読み取り、本質を見抜くコツは
「客観的な視点で本を読む」ことです。

客観的に本を読む秘訣は、本を書いた
「著者の意見に絶対賛成という態度で臨まない」ことです。

本に書かれていたことに対して、あえて反対の意見を考えてみる。
「本当かな?」と疑ってみるのです。

特に、本を書く著者という立場の人は権威があり、
読者はその人の論理や論調を肯定してしまう傾向にあります。
言葉の力によって、骨抜きにされてしまうと、
本質は見抜けなくなるので、本物の知識もつきません。

だからこそ、本を読みながら、
著者にいわゆる"つっこみ"を入れていってください。

「◯◯て?ある。なぜなら、□□だからだ」
というような文章があったときには、
「それは本当なのか?」「答えはそれだけしかないのか?」と
考えるようにしてみてください。

そうすることによって、自分なりの
「正義」あるいは「真実」が見えてきて、
本質が見えてきます。


これら3つのコツを駆使して、本物の知識を身につけることで、
知性と教養のある知的社会人に近づくことができるのです。

もっと詳しく、知性、教養、創造力に富む
知的社会人になるための読書術を知りたいと思われた方は、
『知的社会人1年目のほんの読み方』
をご一読ください。

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<著者紹介>
山口謠司(やまぐち・ようじ)
大東文化大学文学部准教授。1963年長崎県佐世保市生まれ。博士。
大東文化大学大学院、フランス国立社会科学高等研究院大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員を経て現職。専門は、書誌学、音韻学、文献学。
1989年よりイギリス、ケンブリッジ大学東洋学部を本部に置いて行なった『欧州所在日本古典籍総目録』編纂の調査のために渡英。以後、10年に及んで、スウェーテ?ン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの各国図書館に所蔵される日本の古典籍の調査を行なう。またその間、フランス国立社会科学高等研究院大学院博士課程に在学し、中国唐代漢字音韻の研究を行ない、敦煌出土の文献をパリ国立国会図書館で調査する。
文部科学省科学研究費助成を受け、第一次世界大戦後に行なわれた昭和天皇(当 時は皇太子)によるベルギー王国、ルヴァン大学に寄贈された日本古典籍についての研究なども行なっている。
広い視点から、わかりやすく話をするスタイルで、テレビやラジオの出演も多く、NHK文化センター、朝日カルチャーセンター、中日文化センターなどでも定期的に講演や講座を開いている。
ベストセラー『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)、『日本語の奇跡』『ん』(ともに新潮社)、和辻哲郎文化賞を受賞した『日本語を作った男』(集英社)など著書多数。




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