嫌い?


みなさん、こんにちは。
フォレスト出版編集部の杉浦です。

ひさびさの更新になりますが、
カリスマ産科医・池川明先生の子育てコラムをお送りします!

今回は、「わが子をかわいいと思えない……」と悩むお母さんから
ご相談をいただきました。

「目に入れても痛くない」

そんな言葉がありますが、手放しにかわいいと思えない、と
感じているママパパはたくさんいるようです。

「自分の子どもがかわいくない」なんて、
なかなか口に出しづらいもの。

しかし、「上の子がかわいくない症候群」
なんていう言葉もあるそうですから、
みなさん、人知れず悩んでいるのかもしれません。

はたして、池川先生の回答はいかに……?

また、ブログの最後には、池川先生の最新刊についての情報も◎
ぜひ、最後までお読みください。

小川先生

朗らかな笑顔が印象的な池川先生☆★

当時、フォレストブログ史上最高アクセス数を記録した、
池川先生のコラム。バックナンバーはこちらです◎

▼子供に対して、カーッと怒ってしまってもいい!?

▼子どもと親の相性は合わないもの!?


それでは、今回のお悩みと先生からの回答を、
前編・後編の2回にわけてお送りします!

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5歳になる男の子と3歳になる女の子がいます。

じつは、長男がかわいいと思えません
抱きついてきたり、甘えてこられると冷めてしまうのです。
娘には、自然とかわいいという感情がわくのですが……。

長男は年の割に大人びていて、自分と似ているなと思うこともあるのですが、
娘と比較すると、かわいいと思えません……。

(30代・2児のママ)
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さて、池川先生の回答は……?

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みなさん、こんにちは。池川明です。

「わが子がかわいいと思えない」

ご本人はなかなかおつらいと思います。
でも、じつは結構よく聞くお悩みだったりします。

よくあることなんですよ。

ご自身が育ったご家庭でも、ごきょうだいと比較して、
そういうことってありませんでしたか?

「好きになれ」ってことは、無理です。感情の問題ですからね。

好き嫌いというのは、過去の経験、前世も含めて、
いろいろあったなかでつくられるもの。

好きじゃないものを好きとは言えません。
私はそれでいいと思っています。

好き嫌いは体に出てしまいますから。

嫌いだと心のなかで思っていながら、
口では「あなたのことを好きよ」って子どもも気持ちが悪いですしね。


私のクリニックにいらしたお母さんの話をご紹介しましょう。

3歳になるお子さんのことを、愛していません、
とおっしゃるお母さんでした。

「ゴミ以下だ」「産まなきゃよかった」

ってお子さんに言ってしまっているようなんです。

私は、

「じゃあ、お子さんを養子に出したら?」

と言いました。すると、

「嫌です。生きたまま他の人にあずけるなんて」

と言うんです。

「生きたままが嫌なら、車にひかれて死んじゃったらいいの?
クリニックの前、車がいっぱい走っているから、
走り出して飛び出して車にひかれたらラッキーだね

と話しました。

そしたら、

「嫌です、そんなの」と言うので、

「さっき、愛していない、産まなきゃよかったって言ったでしょ?
 子どもがほしいひとはいっぱいいるんだから、
養子に出したらいいし、
 車にひかれて死んじゃったら、お母さんの願いがかなうじゃない」

と続けたのですが、「違います!」とおっしゃる。

だから、

「もしかして、お母さん、
お子さんのことを愛していないって言ってたけど、
 本当は心の奥底で愛しているんじゃないの?」

って聞いたんです。そうしたら、しばらく返事がなかったのですが、
「私、子どもを愛しているかもしれない」って笑顔になって帰られました(笑)

どうしてお母さんたちが、
子どもを愛していないって思いに至ってしまうかというと、
日々、自分の思い通りにいかなくて、自分もつらいから、
産まなきゃよかった、になってしまうんですね。

子どもさえいなかったらこんな思いをしないのにってなる。

でもお子さんが死産していたら、もっと泣いていると思いますよ。

今があまりにもつらいもんだから、
子どもがいなくなってしまったらという発想に至らないんですね。

養子に出したら、交通事故に遭ったら、となったらやっぱり嫌なんです。
ということは、子どもはいていいわけで、
思い通りにならない状況が嫌なだけ。
お子さん自身が嫌なんじゃないんですよ。

勘違いしやすいんですけどね、
「嫌い」と「愛していない」は別なんです。

愛は「存在の受容」と「信頼」です。
「あなた嫌いよ」って言われても、愛が伝わっていればいい。

ちょっとわかりにくいですか?(笑)

例えば、アフリカの人が家に遊びに来たとしますね。
裸足で外を歩き回っていて、
そのまま家のなかに上がってこようとしたとします。

自分と違うことをするわけです。それは嫌ですよね?

でもそのアフリカの人が生きてちゃダメって思います?
文化が違って、しきたりが違うだけなんですよ。

職場にいる嫌いな人も、一緒に飲みには行きたくないけど、
その人が会社にいちゃいけないとは思わないでしょ?

前回、親にとってのいい子は、
「言いなりになる子」ってお話をしましたけど、
好きな人って自分にとって都合のいい人ですからね。

好きと愛は違います。

「愛している」なんて言ってたって、
その人が困ったらすぐ逃げちゃう男もいっぱいいますね(笑)

でも、親は絶対に逃げませんね。
子どもが病気になったらつきっきりで看病するでしょう?
それは、愛しているということではないですか?

私は知りませんっていうのなら、親子をやめたほうがいいですね。
親子でいる必要がありません。



多くの人は、
好きでいなくちゃいけない
っていう思い込みがあると思いますが、
嫌いでもいいと思います。

ただ、普段は子どもの言うことや
やることが癇に障って気に入らなくても、
次の3つのことは守ってください。

「存在を受容すること」「信じること」「応援すること」

の3つです。

「この子は私が嫌いでも、みんなに好かれる立派な子になる」とか、
なんでもいいんですけど、信じてあげる。

そして、子どもがほんとうに困ったときに応援してあげる。

これらは、子どもが愛情を感じられる行為なんです。

「子どもが生まれてよかった」と感じられることが、愛情です。
死産でよかったですか?ということなんです。

どうでしょうか?

いま、お子さんが、病気でなくなったら、悲しいでしょう? 
喜びますか?
病気したら、看病しますでしょう?
生まれてくれてよかった、生きててくれてよかったって思うでしょう?

生きてていいんだよって思うこと、信じてあげること、
先回りしてなんでもやってあげるんじゃなくて、ほんとうに困ったとき、
手伝ってあげること。

この3つがあれば、嫌いでもいいです。
くどいようですけど、好きになれなんてムリ。

でも、間違ったメッセージは伝えないでほしいですね。
死んじゃいなさい、あなたが生まれなきゃよかった、はやめてください。

少なくとも、うちの子でいてくれてありがとうって思うだけでいい。
思っていることは態度に出ますからね。

こういう家族って多いんですよ、ほんとうに。

そうはいっても、

「子どもを嫌いなままでいいなんて、子どもが傷つくんじゃないの?
成長に支障があるんじゃない?」

と心配される方もいらっしゃいると思います。

次回は、

「嫌いだと思ってしまうお子さんへの具体的な対処法」

についてお話ししますね。

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「嫌い」と「愛していない」は違う!
目からウロコの視点です。

池川先生のお話には、いつも気づきがいっぱいで、
たいへん勉強になります。

【後編】の記事もたのしみにお待ちください^^

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