こんにちは。
フォレスト出版編集部のJです。


最近、「努力」関連の本が売れていますね。

「努力」関連の本が売れています

その中でも異彩を放っているのが、
7月に刊行されて売れつづけている
脳科学者・中野信子先生の
『努力不要論』でしょう。


努力不要論


「いかに努力をするか」に主眼を置いた本が多い中、
本書はそれだけではなく、
タイトルからもわかるように

「努力をしすぎるとロクなことがない」
「努力は人間をダメにする」

という主張もしている本だからです。


しかも、努力する人は野蛮人とまで言いきっています。


なぜ人は努力をするのか――?

ビジネス書を読むような層の方々はきっと、
「お金儲けをしたい」とか「頭が良くなりたい」とか「他人よりも評価されたい」と努力しているのではないでしょうか。


金儲けに目が眩み、一文無しになる可能性も
金儲けに目が眩み、一文無しになる可能性も……!?


中には
「努力するのは己の人間性を高めるためだ」
とおっしゃる方もいるかもしれません。

しかし、抽象的で耳当たりの良い言葉をオブラートにしても、
やはり野蛮な部分――個人のエゴは見え隠れしているように感じます。
少し長いですが、以下に著者の考えを引用いたしましょう。


要するに、一般的に努力というと、多くの人が注目するのは野蛮な部分になるわけです。すぐに結果が出るかどうかに目を向けてしまう。
お金儲けをしよう、勉強できるようになろうというのも同じです。自ら「役に立つネジになろう」「役に立つ歯車になろう」と思ってしまう。有限の時間しかない人生なのに、そんな努力をして本当に楽しいのだろうか、と私は思います。

(86ページ)


こんな働き方、楽しいか
こんな働き方、楽しいか……!?


もちろん、人間だって生き物ですから、野蛮な部分があって当然です。生き物として合理的な選択、意思決定をする機能を使って生き延びていくわけだから、もちろん必要な部分です。

しかし、野蛮さしか持たない人を信用すべきではありません。あなたが、その野蛮さの犠牲になってしまうからです。
無駄な部分への視線がない人は、人を傷つけることを厭わないものです。無駄な部分というのは、じつは、ヒトが仲間を思いやるという行動を可能にするために生まれた、長い目で見ると役に立つ無駄なのです。

魚類や爬虫類は自分の卵や、自分の卵から生まれた子供でも、ごく自然に食べてしまいます。たとえばメダカなら、卵や稚魚を親に食べられないようにするのに工夫が必要になるほどです。ただ、これも個体が生き延びるためには合理的な選択です。子供は親からできるだけ遠くに行こうとする。これも合理的な選択です。

しかし、ヒトはそんなことをしませんね。子供を殺すという行為にはそもそも、情動のブレーキがかかる。さらに、倫理的に許されない、とする。倫理というのは非常に無駄が多いのですが、無駄があることで逆説的に生存に有利になり、子孫が繁栄する。そして、文化的な社会が成立するのです。

(90ページ)



生き延びるための合理的な選択

「じつは江戸時代では努力は粋ではなかった」
と著者は主張しています。


「宵越しの銭は持たない」という言葉がありますが、
当時は「遊ぶことが粋」であり、
コツコツ努力するのは気恥ずかしいものだったと。

努力厨にとっては無駄でしない
「遊び」が大切にされていたのです。


しかし、明治時代になって富国強兵が叫ばれ、
戦争に突入していく中で、「欲しがりません、勝つまでは」と、
極限まで耐えて耐えて耐えぬく努力を賛美する風潮が生まれ、現代まで続いているのだと。


では、日本人はこれからどうなっていくのか――?


このブログでは論旨を要約して伝えているので、
論理の飛躍を感じるかと思いますが、
著者は「おわりに」で次のようなテーマを
この本の中から読み取ってほしいと訴えます。



この本を執筆する中で、私が念頭に置いていたのは、日本における少子化問題のことです。
これは、人口そのものが減ってしまうという問題でもあるのですが、その根っこには、子どもや妊婦や子育て中のお母さん・お父さんを「邪魔な人」「迷惑な存在」「お荷物」として排除しようとする、社会の冷たさが深く横たわっているように感じられてなりませんでした。

もちろん、妊娠している女性や、子育て中の親や、未成年の子どもは、多くの仕事において、そうでない大人たちほどのパフォーマンスを発揮できません。
当たり前のことです。逃げ足も遅いし、天敵がいれば捕食の対象になる。肉体的にも脆弱で、病気にもかかりやすい。

だから、ホモ・サピエンスは、集団をつくることで、そうした弱い個体を守ってきたのです。それが、次世代への貢献だったのです。子どもを産んで育てること、そして、その子と親たちをサポートすること。

長い間かけて進化してきたこのシステムが、どうして、現代日本では崩壊してしまったのでしょう?

女性がマタニティマークをつけていると攻撃の対象となるから危険だと言われ、つけないことをすすめる助産師さんさえいるといいます。

こんな種は、生物として狂っています。
次世代を育む行動が妨害されれば、その集団はいずれ滅びる。私が書くまでもないことです。
この冷たい狂気の裏側に、努力へのすがりつくような思い、努力に対する過剰な期待があるのです。




混雑時の電車の中でベビーカーに舌打ちする人には要注意

混雑時の電車の中でベビーカーに舌打ちする人には要注意


努力を重視するあまり、
無駄なものを排除することに必要以上に目を向けてしまう、
「生物として狂っている」我々日本人は、これからどこへ向かっていくのか――?


言い換えれば、
日本人はどのように生物として変態していくのか――?


じつは、そんな壮大な哲学的・生物学的テーマを、
中野信子先生のフォレスト出版での次回作『変態』で分析していきます。


すでに7割ほど原稿が揃っている『変態』ですが、
タイトルからもわかるように内容は超過激。


「男の娘」「妹萌え」「高学歴AV女優」「精子の減少」など、
変態しはじめた、あるいはすでに変態した人間を脳科学的に分析し、
これからの日本人の生き方を説いていきます。



次回作『変態』もお楽しみに
少しエロい本になるかも……!?

スゴイ本になります! お楽しみに!




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