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今日は、昨日に続きまして、
ポール・シーリィ先生のインタビューの後編をご紹介します。

最終回の今日は、ネガティブスパイラルとも言える
思考の悪循環から逃れる方法や
フォトリーディングのメカニズムについて話して頂きました。

ポール・シーリィ先生 インタビュー前編はコチラ
http://forestpub.com/archives/52024931.html


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◆ネガティブスパイラルから抜け出す4ステップとは?

ポール先生:
ご質問の後半につきまして、
日本の人は、自分のことをなるべく正面に
出さないようにされる傾向があります。
つまり自分のことをけなしすぎ、
ネガティブに言ったり考えたりするなので、
気が重くなります。すると、
プロセスからくる楽しみというものを
味わうことができないのではないでしょうか。

その結果、ネガティブスパイラルとも言える
負の連鎖、悪循環が生まれます。
「自分なんてたいしたことがない」と思い、謙虚に思う。

それでネガティブになって、
喜びを感じることができなくなる。
さらに気分が悪くなるという悪循環です。

一般の社会、特に学校のようなシステムの中では、
それがしょっちゅう起こっていますよね。
たとえば入学試験で失敗すると、
「自分はダメだ」と責め抜いてしまいます。
中には自殺する人もいる。

しかし、芸術作品を作っていたり、
あるいは茶道をやったり、
武道をやったりすることに集中しているときには、
そのような悪循環は起きないはずなのです。

私が、学習の仕方を人々に教えるときには、
まず自分が、自分自身のベストフレンドになるように、
自分を自分で励まして、
いいところを見るような学習者になれるように
指導することに重きをおいています。

「潜在能力」があらゆる問題を解決できる

ここにある
『「潜在能力」であらゆる問題が解決できる』の中で
紹介していますが、この潜在能力を引き出す
プロセスには4つのステップと3つの態度があります。

まず、4つのステップは
「解放」、「感知」、「反応」と「確認」
です。

この4つのステップにおいて、「解放」と「感知」の間には、
自分がオープンにならなければなりません。
つまり、「受け入れる態度」です。
つづいて「感知」と「反応」の間には、
何かを生み出す、「生産できる態度」が求められます。

「反応」と「確認」の間には「粘り強くある態度」が必要です。
経験、実感をしていることですけれど、
この3つの態度があれば、どんな学習もできるのです。

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態度を教え込むことは簡単ではありません。
しかし、この本の中で説明している
ナチュラル・ブリリアンス・モデルの9つの行動のように、
一定の行動を繰り返し練習することによって、
そういう態度を自分の中に、自然と培ってもらうことができます。

この独自の考え方については、
この本のセクションに全部書いてありますから、
ぜひまだ読んでない人は読んで下さい。
こういう行動を繰り返すことによって、
適切な態度を自分の中に生み出すことができます。

編集部員:
ぜひ読んでもらいたいですよね。

ポール先生:
教師側がコーチングをするときには、
学生がうまく学習していないなと感じたとき、
9つの行動のどれをやっていないかを、
まず考えなければなりません。

その9つの行動の1つに、
勇気を持ってリスクを取ることというのがあります
やっていない行為を探し出して、
練習するように仕向けることによって、
学習に向かう3つの態度が生まれてくるようにするわけです。


◆デキる人、デキない人は何が違うのか?

「潜在能力」があらゆる問題を解決できる

ポール先生:
『「潜在能力」であらゆる問題が解決できる』は、
日本で出版した2冊目の本です。

なぜ2冊目を出したかと言いますと、1冊目の
『あなたも今までの10倍速く本が読める』を読んで
「うまくできなった」という人が
けっこういらっしゃると聞いたからです。

セミナーにも参加したのに、
何にもできるようにならなかった、
結局やらなかった、という方もありました。

それを聞いた私は、
リラックスするという部分だけでも学習できたら、
学びは大きいはずなのに、
それさえもわからないというのは、
ちょっと想像できないなと思いました。

わざわざ講座に足を運び、
ちゃんと努力をしてアクションも取った人なのに、
それが日常に帰ってやってみるとやらない、できない。
私にはわかりませんでした。
能力があるし、意欲もあるのに、どうしてやらないのか。

そして私は気がついたのです。そういう人は、
行動に移して何かを起こす、ということを
人生の早い時期にシャットダウンしてしまった人たち
なのです。

何かに失敗した人というのは、
逆に失敗の仕方がどんどんうまくなるためだけに、
行動をしているようなものなのです。

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「学習の仕方」の学習をまず失敗している人、
できてない人というのは、いかに失敗するか
を習っているようなもので、行動を繰り返すたびに
失敗があたりまえになります。

たとえば
「数学が苦手なんです」「英語が下手なんです」
「芸術はわからない、芸術てきではないし、音痴です」とか、
自分に関してネガティブなことを言う人っていうのは、
自分が1つのスキルに挑戦して、
うまくいかなかったということだけでなく、
自分という存在が
ものすごく限界のある存在だと
決めつけてしまっている人
なのです。

彼らは、リスクをとってもう1回トライすることで、
再び失敗して恥ずかしい思いをするよりは、
「いかにできないか」ということを、
一生懸命説明してくれるわけです。

ある女性のことを思い出します。
彼女は心理学で博士号を取っているにもかかわらず、
国家試験を受けては、何度も落ちていました。
ちょっと勉強して、また受験したらまた落ちたとき、
彼女は私に電話してきました。

「あなたのお話しを聞いて、電話しました。
どうか助けてください、どうしてもパスしたいんです」

私は「いいですよ」と話してみることにしました。
話していてわかったのですが、
彼女はどうも問題を解こうとしたとき、
それがよくわからないと、自分に腹を立ててしまって、
自分に対して攻撃的になるというパターンがあったのです。

内なる声が、
「こんなこともわからないの?
何やってんのよ、いい加減にしなさいよ」
と、自分自身に罵声を浴びせているような状態でした。
このストレスのおかげで、
頭の中に入っているはずのものが、
全て真っ白になっていたのです。

私は、声のトーンを変えて、
色々な関係のない質問を彼女にしてみました。
ちょっとした日常的なことで、
「あなたの今の上着って何色ですか」といった風に。

それでさらにわかったのですが、
彼女が質問を自分の中で優しく繰り返してあげると、
答えられるのです。

今度は逆に頭の中で、
自分をいじめるその罵声を繰り返してみて、
それは誰の声なのだろう? と探ってみました。

そして、彼女の母親の声ということがわかったのです。

彼女の母親は、彼女が子どもの頃、
失敗したことに罵声を浴びせていたのだそうです。
そして今度は彼女自身が自分の思考の中で、
すごい罵声を発するようになってしまった。
その声のせいで、失敗していたのです。

私は彼女に、
「解放」、「感知」、「反応」、「確認」の
4つのステップを使った練習と勉強をするように
アドバイスしてみました。

まず質問を読んでみて、答えがわからなくても、
全く心配をしないようにする練習です。
質問を優しく繰り返すことで、
自分の無意識に対して知っていることを出してきてね、
とお願いをするのです。

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自分の潜在意識にお願いしてみて、
どう感じるかによって、やることを変えてください、
ということにしました。
たとえば、

「ああ、もうわからない」

と思ったらそこでパニックになるのをやめて、
気にしないで次へいく。
わかるかも知れない、と思ったらもうちょっと考えてみよう。
わかっていれば、
もう頭に浮かんでいるのだから、書けばいい。

「解放」して、それから「感知」する。「感知」して、
答えがわかったら、書くという形で反応しますね。

その過程を何度か繰り返すことで、
1問目がわからなかった場合でも、2、3問目を考え、
そのときに引き出された情報につられて、
1問目に戻ってみたら、この情報も
浮き上がってきていたりする。
つまり、「感知」と「反応」と「確認」の
プロセスを繰り返すことで、できるようになるわけです。

このプロセスを行えば、行き詰まるのではなく、
次に自分の取れるステップ(選択肢)は
必ずあるという確信を持って、
次にいくことができる
というわけです。

この結果、彼女は、
3回目の試験で無事にパス(合格)したそうです。
どうして問題になったのか自分でもよくわからないわ、
というぐらい余裕だったそうです。

知識も意欲もあったのにできない、という例ですが、
結局、学習者として早い段階で、
傷を受けたまま今まで来てしまったのです。
それが一回のヒーリングで、
次へ進むことが可能になりました。

実は、こういう問題は私たちのだれでも多かれ少なかれ、
抱えながら日々を送っているのです。
ある分野はもう問題ないけれど
、ある分野では傷ついてしまった。
そして何かが問題をかかえたまま、
自分の能力を発揮できない状態のままで、
それを受け入れてしまっている。

そういう状態から、潜在能力を発揮して、自分の状態を
変えて、問題を解決する方法を紹介したのが
『「潜在能力」であらゆる問題が解決できる』なのです。

ですからこの2冊は、
ほんとうに相乗効果があるもので、
フォトリーディングをやってみて、
「うまくできない」と思ったら、やり方に問題があるので、
自分自身には内なる潜在、天才がいるのだ
ということを思い出させてくれる本に戻ってから、
自信を取り戻してまた続ける、
ということが可能になるのです。


◆フォトリーディングのメカニズムとは?


編集部員:
日本ではやっぱり、
フォトリーディングからポール先生を知られた方が多いので、
フォトリーディングについて教えてください。

フォトリーディングのメカニズム、
写真のように脳に写し取るという方法論に
ポール先生は、どういうふうにたどり着かれたのでしょう。


ポール先生:
実際に「写真のように…」というような
表現でなくともいいのです。
ただ、たったこれだけ、パラパラめくるだけでも
脳が覚えてくれるということなのです。

パラパラとページをめくっている間に、
脳の前意識のプロセッサーが文字情報を
視覚的に受け付けて、処理してくれています。
普通の読み方ではないというのはそこです。

(視覚的情報ですから、)
本を逆さまにしても大丈夫だし、
後から読んでも前から読んでも、かまいません。

この情報を意識が受け取って、
分析や批判を始める前に、
無意識領域で吸収してしまいます。

人間の脳と目は、1秒間に1千万ビット
(※情報の単位)の情報を処理することができるんです。
でも意識というのは限界があって、
40ビットが限界だと言われています。
本来1千万ビットが処理可能なのに、
そのうちの40ビットしか意識というのは捉えられない。

ですから、
とんでもなく速い処理能力・解析能力を使って、
この本の中のどこにいけば
必要な情報があるかを教えてください
とお願いするのです。

私がさっきの3つの態度のページを見せようとして、
パッと開いたら、そのページでしたね。
期待してやらせようとすると、
脳がそのようにやってくれるわけです。
「もうここにあるんだから、ほらほら」
というふうに潜在能力のほうが教えてくれているわけです。

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編集部員:
いや僕もびっくりしました。

ポール先生:
意識からすると処理できる限界を超えているので、
「えっどうやって?できないよ」とびっくりしている
だけなんですけど、無意識は問いかけられたら
答えがすぐに出てくる、そんな感じです。

だから「アラジンの魔法」のあのランプの妖精のジーニー
――「ジーニアス」という天才の語源になった言葉ですけど――
があなたの中に、いるんですよ。

たとえば、本を逆向きにして読んで下さい。
でもなんとなく読めますよね。

編集部員:
はい。読めます。なんとなく。

ポール先生:
意識のほうは「でも、逆さだ、読めないよ」と、
ずっと言っているわけです。
しかし人間の脳は、
目で受け取ったものを脳の中でちゃんと正しい向きにして
受け取ってくれるのです。必要があればですが。
そして認識する力も高まります。

これは私も表現として好きなのですが、
脳の処理能力に
レバレッジ「てこ」を利かせるのです。
無意識の領域の処理能力をテコにして、
意識の処理能力も高めることができるのです。

つまりフォトリーディングにおけるゴールというのは、
「見たページを全部覚えている」という
人間写真機のようになることではなく、
一定の時間内に、必要な情報を、
必要なレベルの理解度で、得ること。
ただ、それだけなのです。

これは奇跡のように思われるかもしれません、
まるで手品のようだ、と。
しかし、その背後にある科学を理解したら、
「実際、こっちのほうが賢いやり方だよね」と、
腑に落ちると思うのです。

この方法は多くの科学的な証拠に
支えられている方法で、もし本気で何か
学習したいと思ったら、無意識を使って
学習するほうが絶対に速いはずです。

しかし学校の先生には、
そういったことをご存じない方もいらっしゃいます。
子どものころ、母国語を話せるようになるときは、
文法とか習わなくても直観で吸収し、
自然と話せるようになりますよね。
全身全能を使って、その言葉をシャワーのように
浴びているからできるようになることです。

学校に行って、「座って、静かにしていなさい」と言われると、
ストレスが増してきて、子どものときに知っていた全身、
それから全能を使うような直観的吸収力、学習能力というのを
失ってしまうわけです。

だからフォトリーディングは、
変わったやり方というより、これが1番自然なやり方であり、
脳の機能、構造に沿った正しい学習方法なのです。

編集部員:
ポール先生が今後どういう形で活動されていくのかを
多くの人が注目していると思います。
先生はこれからどんな活動されるのか、
最後にお聞かせください。

ポール先生:
今は多国籍企業を援助しています。
社員の――つまり大人の学習者の学習効果、
および大人の学習者に対する教育効果を
向上させるように援助することです。

企業内研修が対象ということになりますが、
脳のあり方により則した、
そしてそれぞれの天才性がより出てきやすいような方法で
学習させるということですね。

そういう企業が効果を実感し、
地元の学校やコミュニティに対しても影響力を
行使してもらって、学生たちがより脳にフレンドリーな、
天才性が発揮できる方法で学習ができるように
仕向けていくことが目的です。

ストレスを取りはらい、
脳が本来可能であるはずの加速学習を可能にするのです。
そうすることによって、
私たち一人一人がそれぞれの中にある天才
――ジーニアスの本来の力を発揮してもらいたいのです。

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編集部員:
よくわかりました。今日は本当にありがとうございました。


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