昨日に引き続き、
新刊『成長ストーリーの作り方』の著者
黒石和宏さんのインタビューです。

聞き手 長倉顕太
(フォレスト出版編集部長兼マーケティング部長)

<インタビューの前半はこちら>
http://forestpub.com/archives/51964443.html

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長倉
黒石さんは、28歳でスターバックスに入る前から、
非常に読書家だったそうですが、
多くの成功者がそうであるように、
若いときから自己投資の時間を
大切にしていたのでしょうか?

黒石
数学科出身なので、解くことの面白さと解けたときの
喜びは知っていました。そのために読んでいました。
1万冊読んで本当にためになった本は、
10冊くらいだったかもしれないけど、
1万冊読まなければ出会えていませんからね。

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長倉
本を読んで得た知識を実際使って
成功したときの快感は大きいですよね。

この本の冒頭にもあるように

「成長していない奴はいない。失敗しても
それは経験になっているので成長だ」

と書いていますが、私も若い人を見ていて思うのは、
ほとんどの人が成長を実感できていないので、
ヤル気が出ないということなのですよね。
やって、成果がでて、成長を実感できれば、快感。
それを癖付けできれば、もっと頑張りたくなるんですよね。

でも、多くの人が成長を実感できないままに、
目の前のことだけやって終わってしまう。
いいスパイラルにはまっていない人
に何かアドバイスはありますか?

黒石
難しいですが、人間だれもが
2つの人格を持っていると思います。

「成長している!」と思う強気な自分と、
「まだまだだ…」と自信が持てない弱気な自分。
この2つの戦い。

強気な自分で居続けることは
人間にとって一番難しいことですが、
難しいことをやりきることで、
それが一番の自信になるのです。

あんなに苦しいことを耐えられたんだから、
明日も大丈夫だ! 

と思えることが大切なんです。
目の前のことを1歩1歩やりきっていくことが、
弱気な自分を消して、強気の自分を磨くコツです。

与えられたことをこなし、
「こんなに任せてもらえて幸せだ」と
誇りを持った歯車になるのが、
自分の存在価値を感じられて一番の幸せだと思います。

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「ゲーテ七月号で、黒石氏が代表取締役社長を務める
サボンジャパンが紹介されています!」
※写真をクリックすると拡大します

長倉
この本のターゲットである、
仕事や働き方に悩む人には、20代が多いと思います。
黒石さんの部下もほとんどが20代ですが、
今の若い人たちの特徴って何かありますか?

黒石
自分もそうでしたが、弱気な自分を隠すために
強気の発言をする子は多いですよね。
「私は新しいことをやりたいからこの仕事辞めます」
なんて言って、自分の弱気な部分を隠す
虚栄心から行動を起こすんです。

でも、目の前のことから逃げるために
起こしたアクションなんてうまくいきませんよ。
1つの道でジッと我慢して仕事に励む方が
得るものは大きいし、いい人生が歩めるのです。

だから、「自分なんて大したことない」って
思ったほうがいいんですよ。
「大したことある」と思うから、ほかに逃げようと思うのです。

私も、挫折したときに、その事実をちゃんと認めて、
逃げずに向き合ったことが
今の自分を作っていると思うのです。
逃げてばかりだと、
どこかで絶対にしっぺ返しをくらうと思います。

自分の弱さを認め
「自分1人では何もできないんだ」とわかったときに
いろんな人と助け合うことを知るし、
助けてもらうためには自分も
何かをしてあげなければいけない、
つまり学ばなければならない、とわかるのです。

長倉
私は3.11で
「日本にはリーダーがいない」と痛感しました。
アメリカにはリーダーシップの本は多くあるのに、
日本にはない。

私自身もマーケットがないので、あまり作りません。
でも今回の件で、リーダーシップの重要性に気づきました。
黒石さんが思う、リーダーシップに重要なことを
教えてください。

黒石
リーダーとは、個人の欲求を聞き取って志を語れる人
だと思います。

そして、人から「この人と働きたい」と思われる人。
自分から「私がリーダーだ」なんて言う人は
リーダーじゃないですよ。
だから常日頃、部下の要望を聞いたり、
情報収集は意識してやっています。

長倉
日本では「みんなで決めよう」というのが多いので、
リーダーシップがないのだと思いますが、
裏を返せば、ある程度、ワンマンでなければいけない、
ということですよね? 
その中である程度みんなの要望も
すくい上げることは難しいですね。

黒石
私は常日頃「トップダウンしろ」と言っています。
トップダウンでするから責任がうまれるのです。
うまくトップダウンをするには、
決める段階でとにかくたくさんの議論を
しなければいけません。

スターバックス時代、夜中遅くまで、
若いリーダーたちを集めて会議をしていました。
私はリーダーたちの話し合いを横で聞いているのですが、
ある程度結論が出たら、
私が「この角度から考えた?」と言って
その案をつぶすんです。

そしてまた議論させて、
それを夜中1時くらいまでやってました。
でもそれだけ考えて出した結論なら、
下の子たちから何を言われても、
絶対に答えられるんです。

それを持たないままに、
「もういいじゃん、これでいこう」と決めてしまえば、
下にいる部下たちの反論に答えられません。
だから日頃からいろんな視点を吸い上げる行動が
リーダーには必要なのです。

黒石さん�











長倉
私自身も、トップダウンは当たり前だと思うのですが、
それで皆がついてこられるか? 
という疑問もあります。
考えぬくという前提がなければ
トップダウンはうまくいかないということなんですね。

黒石
組織の中で立場が上に行けばいくほど、
自分の感覚や価値観が当たり前のようになってしまい、
最前線で戦っている社員やアルバイトたちの感覚とは
ズレてしまいますから。

長倉
私もそう思います。
現場を見てない人間が決めるのはキツイですね。

黒石
日本は、現場が強い国です。現場の活力がすごいと思う。
今回の3.11にしても、どれだけの人間が
翌日朝2時間かけて通勤したと思いますか? 

こういった素晴らしい道徳観を持った人たちが
一体どういったことを考えているかをすくいとって、
活力・エネルギーに変えるリーダーがいないんです。

長倉
同じことをトップダウンで決めても、
ついてくる場合とついてこない場合がある。
ついてくるようにするにはどうしたらいいのでしょう?

黒石
ボトムアップの感覚を持たせることです。
自分の意見を聞いてくれた、考えてくれた、
と思わせるだけでいい。
無視されたと思われることが一番ダメです。

長倉
現場の意見がすべて通るわけじゃないし、
最終的に逆の意見になってしまうかもしれないけど、
現場の意見をきちんと聞くことが
重要ということですね。

黒石さんは、今も昔もできるだけお店に
顔を出しているそうですね?

黒石
はい。現場の顔を見て、安心して働いているか、
不安そうに働いているか、を確認します。
不安そうな子がいたら次の日も見にいって、
「どうした?」と声をかけたりします。

長倉
最後に、これまで読んでためになった本、
影響を受けた本はありますか?

黒石
10年前くらいに読んだ「ロジカル・シンキング」の本です。
今まで国語でいうところの、
文章でしかなかった自分の考え方に階層ができ、
あとはどの引き出しを選ぶか、というところまで
整理できたことが大変ためになりました。

それと「竜馬がゆく」です。
今流行っていますけど、私は学生時代から
何度も読み返していました。
世の中に名を残したいという思いがあったので、
竜馬の生き方には大変興味があり読み始め、
非常に影響を受けました。

ロジカルシンキング 竜馬がゆく



長倉
ありがとうございました。


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