今回は、今日・明日に渡って
「最も予測が当たるエコノミスト」として有名な
中原圭介先生に、今回の原発問題について
特別にインタビューしてきました!

中原先生はエコノミストながら
経済学者が考える経済理論などに疑問を呈し、
心理学や歴史学などを経済分析に取り入れる
独自の視点をもった人物です。

果たして、どんなお話が聴けるのか?
それでは、早速インタビューをお読みください。

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−今、原発問題が日本を揺るがしていると思うのですが
 エコノミストの視点から見て、原発問題が与える
 経済への影響はいかがでしょうか?

その影響は測りかねます。
要するにどのぐらい放射能の影響が出る地域が広がるのか、
あるいは収束までどれぐらいの時間がかかるのか、
まったく見通しが立ちません。

東京電力が工程表を発表しましたが、あくまでも
工程表であって、あの通りにはいかないと思っています。
つまり、本当の影響がつかめないわけです。
収束までにかかる時間や地域の広さによって、
今後の行方は大きく変わって来るはずです。


−政府や東京電力が発表している
 各種の数値についてはどのように思われますか?

何が正しいか分かりませんよね。

政府が発表していること
すべてが間違いだとは思いませんが、
ある程度、都合の悪い情報は隠していると考えた方が
いいかもしれませんね。

あとは、原子力の専門家が出てきて、
「ただちには健康への被害はない」という話をしているのですが、
そもそも今回の地震に関して地震学者は
この地震を予測できていませんでしたよね。

なので、私もどのように地震の予測が
行われているか調べてみたのですが、
実は統計学に依存している
という話でした。

ということはサイエンティストではないんですよ。
私は今まで地震学者は科学者だと考えていたのですが、
実は、確率論に基づいた金融工学と変わりなくて、
ちょっとサイエンティストとは違ったんですね。

だから国があれだけ地震の研究に
お金を投入していたにも関わらず、
何1つ予測できていなかった訳です。
だから地震学者への見方は大きく変わりましたね。


―それはつまり原発問題が起こってから出てきた方々も
 科学者ではないということなのでしょうか?

出てきている人たちはサイエンティストなのでしょうが、
あくまでも原発がないと仕事が成り立たない人たちですよね。
ということは、言っていることから少し割引が必要でしょう。
いわば東京電力や原発寄りの人たちということです。
だから割り引いて考える必要がある訳です。

あと、その関係者の方々が
「ただちに健康には被害はない」と話していますが、
彼らが持っているデータも非常に少ない訳です。
要するにチェルノブイリ原発の問題からしか
データを収集していないということです。
その点で、非常に疑問を感じます。


−そうすると、情報は鵜呑みにできないし、
 先行きも見通しも不透明である、と。

はい。何が真実なのかまったく分かりません。


―今後どうなるのか、予測がつかない、と。

そうですね。
当然、原子力行政ならびに原発がないと
成り立たない職業の人たちが専門家として、
チェルノブイリの問題のデータだけに基づいて
「健康に影響はない」と言っても説得力に欠けると感じます。
だから割り引いて考えなければならないということです。

(明日へ続く)

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どうでしたか。
地震学者がサイエンティストではないという鋭い意見に
思わず納得された方も多いのではないでしょうか?

今回の特別コラムは、
明日、いよいよ今後の経済の話へと続きます。

どうぞお楽しみに!


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